_+第46話+_ ページ47
Aside
ズキン、と頭に走る痛みに、ゆっくりと目を開ける。
呼吸がしづらくて頭がぼーっとする。
起き上がるのは……ちょっと無理そうだ。
頭を必死に動かして、周りを確認すると。
たくさんの資料と植物の入った瓶。
ここはたしか、リュウくんに手を治療してもらった………薬室、だった気がする。
なんで、こんな所に……
窓の外は明るくなっていて、最後に起きていた時からどれだけ経っているのかわからない。
状況を理解しようとしていると、誰かが部屋に入ってくる音がした。
｢………っ、あの、｣
絞り出すように声を出すと、物音がして誰かが顔を出す。
｢………Aさん？｣
聞いたことのあるその声は、小さな友人のものだったようだ。
私の顔を見て少し驚いていたけれど、すぐにいつもの表情に戻った。
｢…リュウくん、だよね？あの、私、何故ここに…｣
｢部屋で倒れてたって。オビって人が運んできたんだ。｣
｢オビさんが…？｣
うん、と返してベッドの横に来たリュウくん。
彼曰く、相当心配してたらしい。
…本当に、オビさんには頭が上がらない。
その後、リュウくんに私の病気の症状や薬が出来るまで時間がかかることなどを教えて貰った。
そして聞いた話だと、なんと私は丸一日眠っていたとか。
｢…うわぁ……そっか、｣
｢絶対安静だって、薬室長言ってた。…薬、出来るだけ早く作るから。｣
隠しきれない具合の悪さに気づいたのか、彼なりに少し不器用に励ましてくれたようで。
｢…うん、ありがとう。お願いします。｣
小さく、だけれど、力強く頷いたリュウくんは、また扉の向こうへと消えていった。
それから、少しして。
｢…リュウ！ちょっといいです…か……｣
｢…………！｣
彼と入れ違いで薬室に飛び込んできたのは、発した言葉の内容からして、薬室の人。
私と目が合うと、一瞬動きを止めて、すぐに駆け寄ってきた。
｢気がついたんですね！…良かった。｣
安心したように息をつくその人に、私は言葉を失っていた。
彼女の髪が"普通"とは違っていたから。
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+紺+(プロフ) - 蓮さん» コメントありがとうございます*_ _)更新は相変わらず亀ですが、最後までお付き合いしていただけると有難いです！ (2019年6月15日 0時) (
レス) id: 09acaf470e (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - とても面白いです〜！無理しない程度に更新頑張ってください(*´∀`)♪続編楽しみにしてます！ (2019年6月12日 19時) (レス) id: 9aedb32105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桐ノ葉 | 作成日時：2015年9月21日 22時
