_+第29話+_ ページ30
オビside
主の言葉に、女と子供を見るが、顔を伏せていて表情が読み取れない。
すると突然、女が笑いだした。
｢ふっ…ふふ………あーあ、バレちゃった。｣
｢お前の演技が下手くそだからだろ。最悪だ。｣
子供の方も、純粋な少年の仮面が剥がれさっきとは態度が全然違う。
｢何故こんなことをしている？ここの村人はどこにいる。｣
｢さぁねえ。
それにしても、本当に第2王子直々やってくるなんて、警戒心が足りないんじゃないの？｣
すかさず剣を抜いた俺らの横の戸が勢いよく開く。
｢へぇ……随分大人数だな。｣
｢ごめんなさいねえ。貴方を消すように言われているの。｣
｢悪いが、そのために来てないので、ね！｣
全員同時に床を蹴った。
斬りかかってくる敵を避けては、倒す。
家中に響く金属がぶつかる音。
見る限り、30はいるであろう敵も、どんどん減っていく。
俺の相手があらかた居なくなり、周りを見渡すと、ほかの3人も戦いが終わったところだった。
残るは、最初の女と子供のみ。
2人は、想定外の状況に動けないでいるようだ。
｢……誰に言われてこんなことをしている。｣
｢……そのうちわかることよ。｣
一言そうつぶやくと、それ以上は何も言わなくなった。
その2人を捕まえた後、村の小屋で村人が閉じ込められているのを発見した。
彼らによると、数日前に突然やってきた盗賊が村を占拠し、自分たちはずっと閉じ込められていたとか。
しかし、自分たちを殺すでもなく、金目のものが目当てなわけでもないため、何が目的か分からないそうだ。
王城に着くと、主がつぶやくように言った。
｢あいつらの目的は、俺を呼び寄せる事だったみたいだな。｣
｢…誰かの恨みでも買ったんじゃない。｣
木々嬢の言葉に、それは困るな、と主は苦い顔をした。
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+紺+(プロフ) - 蓮さん» コメントありがとうございます*_ _)更新は相変わらず亀ですが、最後までお付き合いしていただけると有難いです！ (2019年6月15日 0時) (
レス) id: 09acaf470e (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - とても面白いです〜！無理しない程度に更新頑張ってください(*´∀`)♪続編楽しみにしてます！ (2019年6月12日 19時) (レス) id: 9aedb32105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桐ノ葉 | 作成日時：2015年9月21日 22時
