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「ねえ、めめぇ」

「あー?」



今日は母さんが出張で家に居ない日で、一人で晩御飯なに食べようかなって思っていれば昼過ぎにめめから電話があった。

「なにー?」と出れば「今夜泊まりに行くから何食べたい」って聞かれて、「えぇ来なくていいよ。寿司」て答えたら、寿司を持ち帰って来るんじゃなくてマジで生きた魚を持って来たことに腹を抱えて笑ったよね。


んで今はその魚を慣れた手つきで捌いてるめめの後ろでダイニングテーブルに突っ伏しながら、よく分からない感情について聞いてみることにした。



「友達でもなくてたまたま見かけた奴を応援したくなる心理ってなんだと思う?」

「……………」



あ、包丁止まった。



「それは、好きなんじゃねえの」

「LIKE?LOVE?」

「どっちもある」

「そっか」


あ、ぐぅぅってお腹鳴った。


てかこれご飯は? 炊けてんの?


カチャと炊飯器の蓋を開けたら水に浸ったままのお米さんとご対面。



「めめぇ、スイッチ入ってないじゃーん!!」

「あ、マジで? 今すぐ入れろ!早炊だからな!」

「はいはい」



ほんと出来る男に見えて何処か抜けてるよね。でもそんなめめだから母さんとの事も応援したくなる……て、まさにこんな感じなんかな?


でも俺めめみたいに熱い男じゃないのにな。



「ほら今のうちに風呂入ってこいよ」

「うーん、わかったぁ」






.





前までは何も思わず入れてたファミレスが、ほんの少し緊張するようになった。


入口のドアが閉じたと同時に「いらっしゃいませ!」とキッチンの方からやって来たAちゃんに、ついこの間会ってるのに人見知りを発揮して軽く会釈するだけ。


なのにAちゃんは満面の笑みを浮かべて「あちらへどうぞ!」て案内してくれた。


それを見てホッとする俺。

俺が素っ気ない態度を取っても得に変わらないその様子が有難い。




「えっと、ドリンクバーで」

「はい!ごゆっくり!」



うーん、ここよくわかんない。

なかなか捗らないこんな時は炭酸でも飲んでスッキリしよ。



ドリンクを入れ終わって席に戻ろうとした時だった。




.

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設定タグ:SnowMan , ラウール   
作品ジャンル:恋愛
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ゆきんこ(プロフ) - azuhibimamaさん» ありがとうございます!名前シリーズ番外編も合わせると結構長いのに嬉しいです😊キューピット深澤さんは私もお気に入りでした😌ありがとうございました!! (2022年2月4日 21時) (レス) id: 98af39605d (このIDを非表示/違反報告)
azuhibimama(プロフ) - 名前シリーズを昨日から一気読みしてしまいました!すごく面白い!深澤and佐久間のお話が特にお気に入りです! (2022年2月4日 19時) (レス) id: a411539623 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年6月25日 11時

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