七品目 ページ9
side.O
外交の内容報告を終えた俺は
鼻歌交じりに、エミさんがいるであろう書庫に向かっていた
グルッペンには先程自慢してきたところだ
出された料理がどれほど絶品だったか熱く語ってやると
「ずるいゾ！！」と子供みたいに頬を膨らませて拗ねていた
それを見て爆笑してしまったのは言うまでもないだろう
今も思い出しただけで笑いが込み上げてくる
「ふふっ」と思わず笑い声をもらし
書庫に続く扉を開ける
「エミさーん、おるー?」
びっしり並んだ本棚の奥に向かって少しだけ大きいボリュームで声をかける
すると、本棚の奥から栞を挟んだままの本を片手に、香色の彼が出てきた
「オスマンさん、珍しいですね」
「私に何かご用でしょうか?」とニコニコと穏やかな笑みを浮かべる彼に
手に持った袋も見せる
「?...それは...?」
「ふっふーん、聞いて驚くな」
不思議そうな彼にそう前置きして
袋を指差しながら、ドヤ顔で告げる
「なんとこれ、あの噂に名高い『桜屋』の亭主から貰っためう！！！」
俺の言葉にエミさんは、数秒間ぽかん...とした後
思いきり目を見開いて
「えええええええ!!??」
と裏返った声で叫んだ
そして俺の両肩を思いきりガシッと掴んだかと思うと
ガクガク揺らしながら
「なんで貰ったんや!??ていうかその店いつ開いとったんや!!!???」
とすごい剣幕で聞いてきた
あまりの剣幕に一瞬「どんだけ行きたかったんや...」と心の中で呆れる
「わ、分かった、分かったから揺らすのやめえや」
そろそろ肩が痛くなってきたので抗議の声をあげる
ハッと我に返ったエミさんは、慌てて両手を離し「ごめんなさい」と謝罪する
でもやっぱり袋が気になるらしい
チラチラと袋を見てはそわそわしている
そんなエミさんに今日の出来事を簡単に説明する
「今日、外交の仕事あったんやけど、
それ終わった帰りに、ついで思てエミさんから聞いた噂の喫茶店寄って見てん
そしたら幸運なことに店開いとって
『今日最後の客さんやから張り切って作りすぎた』って言われてタダでもろた」
俺の説明にまたもやぽかん...としたエミさんは
ずれたモノクルをかけ直し、はあとため息をついた
「ほんま幸運ですねあなた...」
「羨ましいわぁ...」と口を尖らせていじける姿は
つい先程見てきたどっかの総統みたいでちょっと面白い
しかし、彼に自慢するためにここを訪れた訳ではないので本題を切り出す
「んでエミさん、本題なんやけど...」
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ヤオリム(プロフ) - 夢主君の喋り方好きやなぁ。落ち着いた感じがしてええなぁ......。僕全然落ち着きがないねん( ;∀;)マ ジ で。← 一言でまとめると『マジでこの作品好き。』 (2020年2月22日 13時) (
レス) id: 5300aa66a5 (このIDを非表示/違反報告)
藍色鳩羽 - しあ。さん» ﾌｧｯ嬉しいお言葉ありがとうございます...！！そう言って頂けて幸いです！これからも更新頑張るので読んで頂けると嬉しいです！ (2018年7月9日 21時) (レス) id: bb5ce71838 (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - 描写細かいし色々と神やしサクラ君結構好きやし夢主君ドストライクやしぃ…好き(語彙力低下) (2018年7月8日 21時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
藍色鳩羽 - 井ノ原鈴華さん» 気付かなかった...！！誤字報告ありがとうございます！修正しました (2018年7月7日 19時) (レス) id: bb5ce71838 (このIDを非表示/違反報告)
藍色鳩羽 - トルンさん» それは良かった...！確かに最近マンちゃん動画出てないですねぇお声が聞きたいです()そう言って頂けて嬉しい限りです！！おおほんとですかwありがとうございます！更新頑張ります (2018年7月7日 19時) (レス) id: bb5ce71838 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍色鳩羽 | 作成日時：2018年6月5日 22時
