【wrwrd!】気まぐれな彼と我々だ！【男主】

『これ、うちからのサービスです』 ページ48

はい。番外編です。ひとらん氏とぺ神の口調に苦戦しました←

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side.H


今日はちょっとあったかかったから、いつもより汗かいたなぁ

最近春が近づいてきたからか、気温が上がったように思う

農場で一仕事して少し疲れた俺は、休憩しようと思って談話室に向かっていた

途中、大ちゃんに会ったのだが、珍しく焦ったような顔をしていてちょっと不思議に思った


談話室の扉を開け中に入ると、珍しい組み合わせがそこにいた

ゾムと、しんぺい神と、シャオロン。

しかも三人して何やら真剣に何かを見つめている

ちょっとびっくりして思わず


「珍しい組み合わせだね」


と声をかけると、シャオロンがこちらに気付いた


「ああひとらんか。いやな、これこの前ゾムが任務のときに持って帰ってきたもんやってん」


なるほど、シャオロンの説明によると

ゾムが近々宣戦布告するα国の情報を盗ってくる任務で

魔法について書かれてあるファイルを見つけて、それを持って帰ってきたらしい

それを今三人で読んでいる、と

ゾムとしんぺい神は、こちらのことなど気づいていないかのように

真剣にそのファイルを読んでいる

そんなに面白いのかなぁ?


「ひとらんも見る?」


シャオロンにそう聞かれ、俺も少し興味がわいたので頷いてゾム達に近づく

ファイルの中が少し見えるような位置まで行ったところで、やっとゾムとしんぺい神が気付いた


「お、ひとらんやん。どないしたん?」

「ひとらんらんやっほ〜農場行ってたの?お疲れさま〜」

「どうも、なんか魔法について書かれてあるファイルを見てるって聞いて」


そう俺が言うと、ゾムが目を輝かせて


「せ、せやで！！これめっちゃすごいねん！！」


とそのファイルを指差した


「そ、そんなにすごいの?」


俺の問いに楽しげな顔をしたシャオロンが弾んだ声で応える


「せや、これな、魔法と俺ら人の関係についてめっちゃ詳しく書いてあってん

　魔法を効率よく使うコツとか、魔力ができる仕組みとか魔法に関する雑学とか...

　とにかくめっちゃ専門的なこと書かれててん、読んでて楽しいねんこれ」

「おまけに医療関係のことも書かれてあるから、すごくためになるんだ〜」


シャオロンの言葉に続けて、しんぺい神が嬉しそうに言った

俺自身魔法についてはさっぱりだが、これも魔法を知るいい機会になるかもしれない

そんな若干の期待を抱いて、机の上にあるファイルを覗きこんだ

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