四十品目 ページ43
side.O
俺の言葉にトントンの姿を思い浮かべたのであろうコネシマは
少し顔を青ざめさせ、「わかった」と答えた
因みにAは、「粛清」という言葉に目をぱちくりさせていた
「男達の件はほんまに迷惑かけたなぁ。またお詫びになんか持っていくわ
長々と話してもうてすまんな。また来るから、それじゃあなぁ」
苦笑いでそう言えば、Aはくすりと笑った
『ええですよ。今日はそない気分悪くないさかい、気にせんといてくださいな
ああそれと......』
そう言葉を切ったAは数秒考えるような仕草をして
『総統陛下______________グルッペン君によろしく言っといてください」
苦笑いをしてそう言った
そう言えば男達に職場暴露されてたんやっけ。ていうか、やっぱりグルッペンと面識あったんか
そんなことを考え、Aの言葉にこくりと頷いて店を出た
「シッマ」
「わかっとる。α国やろ」
あいつら絶対潰す
そう二人で呟いて、繁華街に向かう道を歩き始める
友人を傷つけたのだ。潰して当たり前だろう
100倍にして返してやる
湧き上がる怒りを必死に抑え、遠くから見える我が上司が仕事中であろう城を一瞥した
「そう言えば、結局Aが繁華街に行くことストップされとる理由、聞けんかったなぁ」
そう呟いたコネシマの声は、仄暗い裏路地に小さく響いた
――――――――
side.A
コネシマ君達が帰った後、他の客さんらが会計に並び始めた
客さんらの表情に思わず笑みがこぼれた
満足そうな顔、もうちょっと頼んどけば良かったというような悔しそうな顔
幸せそうな顔、食べ過ぎたのか、少し眠そうな顔...
全員の客さんらの会計を終え、彼らの表情を思い出してふふっと笑いがもれる
『この店続けてんのは...客さんらのあの顔が見たいっちゅうのもあるかもなぁ...』
銃弾の跡がつく壁をなぞり、そう呟いた
そういえば、コネシマ君達には嘘ついてもうたなぁ
機械に魔法なんて組み込めるわけないですやん
素直に信じてくれたコネシマやオスマンに、少しだけ罪悪感を覚える
嘘ついてしもうてごめんなぁ、コネシマ君、オスマン君。
やけどまあ、真っ黒い魔法なんて気味悪いだけやさかい
「忘れたってくださいな」
人に恐怖しか与えない、こんな不気味な魔法なんて。
そう呟いた僕の声は、微かに震えていた
そのことに知らない振りをして、片づけをしようと厨房に向かう
壁にはもう、銃弾の跡は残っていなかった
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ヤオリム(プロフ) - 夢主君の喋り方好きやなぁ。落ち着いた感じがしてええなぁ......。僕全然落ち着きがないねん( ;∀;)マ ジ で。← 一言でまとめると『マジでこの作品好き。』 (2020年2月22日 13時) (
レス) id: 5300aa66a5 (このIDを非表示/違反報告)
藍色鳩羽 - しあ。さん» ﾌｧｯ嬉しいお言葉ありがとうございます...！！そう言って頂けて幸いです！これからも更新頑張るので読んで頂けると嬉しいです！ (2018年7月9日 21時) (レス) id: bb5ce71838 (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - 描写細かいし色々と神やしサクラ君結構好きやし夢主君ドストライクやしぃ…好き(語彙力低下) (2018年7月8日 21時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
藍色鳩羽 - 井ノ原鈴華さん» 気付かなかった...！！誤字報告ありがとうございます！修正しました (2018年7月7日 19時) (レス) id: bb5ce71838 (このIDを非表示/違反報告)
藍色鳩羽 - トルンさん» それは良かった...！確かに最近マンちゃん動画出てないですねぇお声が聞きたいです()そう言って頂けて嬉しい限りです！！おおほんとですかwありがとうございます！更新頑張ります (2018年7月7日 19時) (レス) id: bb5ce71838 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍色鳩羽 | 作成日時：2018年6月5日 22時
