三十八品目 ページ41
side.O
驚きのあまり絶句していると、Aがおかしそうにふふと笑った
『...と言いたいとこやけど、そないな物騒な能力は僕なんかにはあらしませんわ』
一瞬「当たり前」と聞いて背筋が凍った俺は、思わず入っていた肩の力が抜けた
何やねん、と言おうと口を開くと
『ちょっと遠くに飛ばしただけですさかい、安心したって下さい』
少し不穏な言葉が聞こえた
『ちょっと遠く』ってどのくらい遠いんかな
思わず苦笑いして、そう言えば珍しくコネシマ黙っとるなぁなんて思って
コネシマの方を向くと、深刻そうな表情でAを凝視していた
「コネシマ.........?どないしたん?」
俺の言葉に応えず、コネシマはAに問いかけた
「Aは......一体何者なん......?」
Aとさっきの男らを包んだあの黒い何かは、魔法で作った何かやとは思う
俺やって大先生やぺ神ほどではないけど、一応魔法はある程度知ってるつもりやし。
やけど、あんなにもどす黒い魔法なんて一度も見たことないねん
そう説明したコネシマは、もう一度Aに問うた
「なあ、A＿＿＿＿＿お前、一体何者なん?」
彼の問いに、Aは口元を袖で隠し、くすりと笑った
『何言うてはるんですか。僕はただの一般人ですよ?』
勘繰りすぎですわ、とおかしそうにころころと笑う彼はもう先程の面影はなかった
「せやったら、さっきの魔法はなんやったん?」
食い下がるコネシマに、Aは『あぁ』と呟いて
何やら袖の中をごそごそしだした
.........?
訝しげな表情をするコネシマと顔を見合わせてAを待つ
Aが取り出したものは、スイッチがついた何かの機械だった
「?なんやねん、それ」
心底不思議そうな顔をしてその機械を見つめるコネシマ。
俺も何それと思い、それを眺める
『これ押したらさっきの転移魔法発動すんのです。すごいんですわぁ、これ
飛ばしたい人飛ばせるんですよ?場所は分からへんけど。
そんでこれを袖越しに押したさかい、あの人らは消えたように見えたんですわ』
『せやからまあ、テレポート装置みたいなもんです』と言って得意げな顔をしたAに
コネシマが疑問をぶつけた
「転移魔法はあんなもん出えへんぞ?」
ああ、確かに。
魔法が得意な大先生や、任務で沢山移動しなければならないシャオロンがよく使っているのを
見たことがあるため、俺もそのことは知っていた
するとAは、機械を見つめながら苦笑いをして言った
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ヤオリム(プロフ) - 夢主君の喋り方好きやなぁ。落ち着いた感じがしてええなぁ......。僕全然落ち着きがないねん( ;∀;)マ ジ で。← 一言でまとめると『マジでこの作品好き。』 (2020年2月22日 13時) (
レス) id: 5300aa66a5 (このIDを非表示/違反報告)
藍色鳩羽 - しあ。さん» ﾌｧｯ嬉しいお言葉ありがとうございます...！！そう言って頂けて幸いです！これからも更新頑張るので読んで頂けると嬉しいです！ (2018年7月9日 21時) (レス) id: bb5ce71838 (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - 描写細かいし色々と神やしサクラ君結構好きやし夢主君ドストライクやしぃ…好き(語彙力低下) (2018年7月8日 21時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
藍色鳩羽 - 井ノ原鈴華さん» 気付かなかった...！！誤字報告ありがとうございます！修正しました (2018年7月7日 19時) (レス) id: bb5ce71838 (このIDを非表示/違反報告)
藍色鳩羽 - トルンさん» それは良かった...！確かに最近マンちゃん動画出てないですねぇお声が聞きたいです()そう言って頂けて嬉しい限りです！！おおほんとですかwありがとうございます！更新頑張ります (2018年7月7日 19時) (レス) id: bb5ce71838 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍色鳩羽 | 作成日時：2018年6月5日 22時
