三十七品目 ページ40
side.K
男の容赦ない狙撃により、壁には無数の穴が開いた
数十分前ここに訪れた男達は、軍服を見る限りα国ものだろう
どうやって情報を得たのか。
しまった、もっとはよ決めとけば...！！
後悔する気持ちが、胸を占める
前、話したときは別に店のことなんてどうでもいいとか言っとったけど、店見る限り
絶対そんなことあらへん。どこも綺麗に手入れされとるし、何よりここを営んでいるときの
Aの表情は、とても楽しそうやった。絶対大事なはずや
そんな店を、攻撃されたのだ。彼の怒ったところを見たことはないが、絶対怖いはず。
おそるおそるAの方に顔を向ける
彼の顔を見た瞬間、全身に悪寒が走った
Aは
かつて見たことがないほど、無機質な瞳で笑っていた
『手荒な真似はしとうない、と言うてましたよねぇ』
声も若干生気がない
言わずもがな、がち怒というやつである
思わず一歩、オスマンの方に後ずさる
オスマンの方を見ると、彼も若干顔が青ざめていた
まあそれもそうだろう。めっちゃ怖いもん
『あんたらにとって店の壁に穴開けることは手荒な真似に入らんのですか?
基準おかしいんとちゃいます?見た限り、あんたら軍人やろ?
はっ、さぞかし腐れたところなんやろうなぁ』
嘲笑を浮かべたAは、静かに男達に近づく
自分らの軍を侮辱されて、顔を真っ赤にさせて何人かがAに銃を向ける
『撃ってもええですよ?撃てるもんなら』
それでもなお、嘲笑を浮かべるA。
それがついに頭にきたのか、男達の内一人が叫んだ
「こんな店、なくても同じだろ『は？？』っ」
男が言い終わる前に、無表情になったAが男の言葉を遮った
『まあな?こんな人気のない裏路地で営む店なんてあってもなくても同じやろうなぁ
やけどなぁ、僕金目的でここやっとるんとちゃうんですわぁ』
そして小首をこてん、と傾げて笑った
『僕の大事な大事な暇潰しに、傷付けんといてくれます?』
『これは、りぃっぱな、正当防衛ですさかい』
地を這うような、低い声が響いた
瞬間、Aと男達の周りを、黒い何かが覆い尽くした
黒い何かが消えたころには
どこか悲しげに微笑んでいるA以外
何も残っていなかった
「＿＿＿＿＿＿＿＿＿殺したん?」
やっとかっと声を絞り出してそう問えば
彼はいつもの愛想のいい笑いを浮かべて
『当たり前やないですか』
と満足げに応えた
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ヤオリム(プロフ) - 夢主君の喋り方好きやなぁ。落ち着いた感じがしてええなぁ......。僕全然落ち着きがないねん( ;∀;)マ ジ で。← 一言でまとめると『マジでこの作品好き。』 (2020年2月22日 13時) (
レス) id: 5300aa66a5 (このIDを非表示/違反報告)
藍色鳩羽 - しあ。さん» ﾌｧｯ嬉しいお言葉ありがとうございます...！！そう言って頂けて幸いです！これからも更新頑張るので読んで頂けると嬉しいです！ (2018年7月9日 21時) (レス) id: bb5ce71838 (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - 描写細かいし色々と神やしサクラ君結構好きやし夢主君ドストライクやしぃ…好き(語彙力低下) (2018年7月8日 21時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
藍色鳩羽 - 井ノ原鈴華さん» 気付かなかった...！！誤字報告ありがとうございます！修正しました (2018年7月7日 19時) (レス) id: bb5ce71838 (このIDを非表示/違反報告)
藍色鳩羽 - トルンさん» それは良かった...！確かに最近マンちゃん動画出てないですねぇお声が聞きたいです()そう言って頂けて嬉しい限りです！！おおほんとですかwありがとうございます！更新頑張ります (2018年7月7日 19時) (レス) id: bb5ce71838 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍色鳩羽 | 作成日時：2018年6月5日 22時
