三十品目 ページ33
side.G
「要注意人物......?彼が??」
確かに謎な部分...というか何一つ彼に関する情報は持っていないがそこまで言う人だろうか
「せや、なんや......嫌な予感すんねん」
そう言ったトントンは、顎に手をやって
「大先生らへんに追加で調べもんしてもらうか...」
とため息をつきつつ呟いた
そのトントンの言葉にそう言えば...と、あることを思い出した
「α国の情報は、掴めたのか?」
現在対立中であるα国のことだ
宣戦布告の準備は着々と進んでいるため、二週間後あたりには開戦できそうだ
俺の問いにトントンは一つ頷き
「おん、ばっちり...と言いたいとこやけど」
と言って「うーん...」と唸った
「何か問題でもあるのか?」と聞けば、何やら考え込んだ様子で
「問題っちゅうか...気になることがあんねん」
「まあ大先生に調べてもらっとるから多分大丈夫...と思いたい」と遠い目をして言った
「ほう、気になること......因みにどんなことだ?」
「んー...α国の事件についてなんやけど......」
トントンの話を聞いて俺は心の底から驚愕した
話の内容はこうだ
ーーーα国では昔、幼児を対象とした非人道的な人体実験を行っていた
しかし、十年ほど前にとある子供の魔力暴走により、研究員や被験者を含めた
総勢500人程の命が散り、その子供は未だに行方不明で捜索中であるーーー
α国が惨いことをやっていたことも驚いたが何より
子供が魔力を暴走させただけで500人もの死者を出したことにひどく驚愕した
トントンはα国の事件について話したあと、少し俯いて
「脅威になるってのもあるんやけど...その暴走した子はいくら体をいじくられて兵器じみとっても
もともとは普通の一般市民や。人を殺してしまったことがあったとしても、...何て
言うんやろ、その、普通の人として生きる権利があると思うねん。せやから、もしその子が
α国の連中に見つかって無理矢理戦場に立たされたり、人殺さんとあかんくなったりでもしたら
......なんや、痛々しくて仕方ないんや。ただでさえ、α国の連中に魔力が暴走してまうほど
惨い体験させられてつらいはずやのに」
「せやから、大先生にその事件について調べてもらってんねん」とどこか悲痛な面持ちで言った
トントンの言葉を脳内で咀嚼する
そうだ、どれだけ人を殺したことがあったとしても、その子供はただの一般市民なのだ
出来れば助けたいが、情報がない
歯痒い思いが、胸を占めた
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ヤオリム(プロフ) - 夢主君の喋り方好きやなぁ。落ち着いた感じがしてええなぁ......。僕全然落ち着きがないねん( ;∀;)マ ジ で。← 一言でまとめると『マジでこの作品好き。』 (2020年2月22日 13時) (
レス) id: 5300aa66a5 (このIDを非表示/違反報告)
藍色鳩羽 - しあ。さん» ﾌｧｯ嬉しいお言葉ありがとうございます...！！そう言って頂けて幸いです！これからも更新頑張るので読んで頂けると嬉しいです！ (2018年7月9日 21時) (レス) id: bb5ce71838 (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - 描写細かいし色々と神やしサクラ君結構好きやし夢主君ドストライクやしぃ…好き(語彙力低下) (2018年7月8日 21時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
藍色鳩羽 - 井ノ原鈴華さん» 気付かなかった...！！誤字報告ありがとうございます！修正しました (2018年7月7日 19時) (レス) id: bb5ce71838 (このIDを非表示/違反報告)
藍色鳩羽 - トルンさん» それは良かった...！確かに最近マンちゃん動画出てないですねぇお声が聞きたいです()そう言って頂けて嬉しい限りです！！おおほんとですかwありがとうございます！更新頑張ります (2018年7月7日 19時) (レス) id: bb5ce71838 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍色鳩羽 | 作成日時：2018年6月5日 22時
