二十八品目 ページ31
side.A
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ
「だいたいあんたが脱走なんてしなければ追っかけ回したりせえへんのですけどねぇ」
「と、トン氏がお菓子禁止令なんて出すからだろう！お菓子は俺の生命線だゾ！！」
「とかいって甘味食べるのに夢中になって書類溜め込んだのはどこの誰や、おん??」
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ
「食べ終わった後超特急で終わらせたやないか！」
「そこはいいけど終わった後内ゲバ始めるのやめてもらってええです?」
「戦犯は俺じゃないゾ！！巻き込まれただけだ」
「ばっちり楽しんでたやないですか」
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ
「内ゲバは楽しむものだろう」
「修理費の書類片付けるの誰か分かってて言ってます?」
「書類なんて有能なトン氏にかかればパパッと終わる」
「正座二時間プラスするで?」
「すみませんでしたもうしません」
「それ言うの何回目ですかねぇ...」
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ
相変わらずスイーツをもぐもぐしている僕は、グルッペン君と補佐役君の言い合い...というより
補佐役君がグルッペン君をお説教している様子を眺めていた
なるほど見る限り、相当仲が良さそうだ
僕ここにいてええんかなぁなんて思いながらもぐもぐと口を動かす
気付いたら最後のドーナツに突入していた
なんや勿体ないなぁ...仰山買って帰ろ
するとお説教が終わったのか、補佐役君が突然こちらを見て
「で、そこのあんたは?」
とちょっと鋭い目で問うてきた
完全に警戒されとるなぁ僕何もしてへんのに
『僕ですか?僕はただの一般人です
強いて言えば、そこにいらっしゃる総統陛下と少しお話させて頂いただけですわ』
というより、グルッペン君が話しかけてきたんやけどな
そう思いつついつも通りのんびりと補佐役君の問いに答える
それを聞いた補佐役君は片眉を上げて「話...?」と呟いた
めんどいなぁなんて思い、グルッペン君の方をちら、と見る
先程まで甘味を食べていたグルッペン君はいつの間にか全て食べ終わっていて
満足げにお腹をポンポン、と叩くと
「そうだ。俺のお気に入りの店で悩んでいる姿を見かけてな
同性でスイーツを好む者をあまり見ないから嬉しくなってつい声をかけてしまった」
そう言って立ち上がった
『そういうことです』
補佐役君にニコッと笑いかけ『ほな僕まだ買うもんあるさかい、さようなら』と言って
立ち上がり、屋台の方へと足を運んだ
グルッペン君の視線に全く気づかないまま
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 411人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヤオリム(プロフ) - 夢主君の喋り方好きやなぁ。落ち着いた感じがしてええなぁ......。僕全然落ち着きがないねん( ;∀;)マ ジ で。← 一言でまとめると『マジでこの作品好き。』 (2020年2月22日 13時) (
レス) id: 5300aa66a5 (このIDを非表示/違反報告)
藍色鳩羽 - しあ。さん» ﾌｧｯ嬉しいお言葉ありがとうございます...！！そう言って頂けて幸いです！これからも更新頑張るので読んで頂けると嬉しいです！ (2018年7月9日 21時) (レス) id: bb5ce71838 (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - 描写細かいし色々と神やしサクラ君結構好きやし夢主君ドストライクやしぃ…好き(語彙力低下) (2018年7月8日 21時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
藍色鳩羽 - 井ノ原鈴華さん» 気付かなかった...！！誤字報告ありがとうございます！修正しました (2018年7月7日 19時) (レス) id: bb5ce71838 (このIDを非表示/違反報告)
藍色鳩羽 - トルンさん» それは良かった...！確かに最近マンちゃん動画出てないですねぇお声が聞きたいです()そう言って頂けて嬉しい限りです！！おおほんとですかwありがとうございます！更新頑張ります (2018年7月7日 19時) (レス) id: bb5ce71838 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：藍色鳩羽 | 作成日時：2018年6月5日 22時
