うぇすひめ。 (ページ7)

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◆ 橙色の独り占めページ7

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橙「あれっ、まだ皆来てへんの？」

「 ... ん、おつかれ。」
「まだやで、私が一番乗り〜〜」

楽屋の外まで聞こえてくるはずの声が聞こえてこなかった時点で
薄々察していたが、ドアを開けるとそこにはA1人の姿だけ。

眠そうな顔で「おつかれ」と労いの言葉をかけられたので、
俺も同じ言葉を返す。

橙「寝てた？」

「んー、まぁちょっと笑」

「最近撮影続きやしあんましっかり寝れてへんのよねぇ ... 」
「おまけにこないだから家の隣工事入ってさぁ、」
「うるさくて寝れたもんじゃないねん」

普段あまり自ら自分のことを話し出さない姫。
いつもより饒舌になっているところを見るに、相当ストレスが溜まっているようだ。

橙「 ..... ん」

「へ、」

橙「寝とってええよ、全員来るまで。」

へらへらと笑っているその頭をそっと自分の肩に引き寄せる。
最初は申し訳なさそうにしていたものの、
眠気には勝てずにそのまま俺の肩で眠りについたA。

橙「あー ... かわい」

だいぶ柄じゃない事をしてしまったが、今日くらいはいいだろう。
一秒でも長くこの時間が続きますように、メンバーが来ない事を願った。

... しかし、数十分後にメンバーが集合して
騒がしさにAが目を覚ましてしまったのは言うまでもないだろう。

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