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ぎこちない会話に、時計の動く音だけが部屋に響く。
神山 「のんちゃんと…付き合ってんの?」
そうキミは少し俯いていた顔を私に向けて言った。
『そう、って言ったら…?』
神山 「…別に、」
また俯いたキミに嘘をついた私はどうすればいいのだろう。
『そーだよね、もう興味無いよね…笑』
神山 「っ、」
…なんでそんな苦しそうな顔するの?なんて質問できるわけもなくて。
また静まりかえる楽屋に耐えきれず、飲み物を買いに行こうと財布の中から小銭を取り出す。
『ジュース、買ってくる…』
神山 「…ここの自動販売機、炭酸しか売ってへんで。」
『えっ…』
神山 「炭酸、飲まれへんやろ?」
『…覚えてたの?』
神山 「まぁ…ん、これ。」
『へ、?』
神山 「たまたま鞄に入ってから…あげる。」
そうやって差し出されたのは、いちごみるくの小さな紙パックと“モモの飴”。
『…ありがとう、』
そう言いながら立ってキミから2つとも貰う。
相変わらず手、大きいな…
なんて考えながら席に戻って座ろうとキミに背を向けた瞬間だった。
『わ、』
急に感じた体の重みと懐かしい甘い香り。
後ろから抱きしめられていると、一瞬でわかった。
『ねぇ、』
神山 「ちょっとだけ…ちょっとでええから、このままでおらしてっ、」
久しぶりに感じたキミの温もりは少し懐かしくて…どこか寂しさも覚えた_
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Miu(プロフ) - 続き読みたいです!!物語めちゃめちゃ感動しました……泣 (2020年1月8日 0時) (レス) id: 60189c19aa (このIDを非表示/違反報告)
haru. - 続き読みたいです。凄く、感情がわかりやすい読みやすい物語ですね。。応援しとるんで、無理せずに頑張って下さい。 (2019年12月30日 13時) (レス) id: fbf66905a0 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 続きみたいです!!でも無理しないでくださいね、! (2019年12月26日 9時) (レス) id: dfd7d4bf9a (このIDを非表示/違反報告)
west Love - 初めまして、続きが見たいです。これからも応援しとるので頑張って下さい (2019年12月2日 0時) (レス) id: 4778e42e64 (このIDを非表示/違反報告)
rio - 続き見たいー!無理せずお願いしますねw (2019年11月21日 13時) (レス) id: 429f26e0ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひまわり | 作成日時:2019年11月6日 23時