_人間拾いました。【更新停止中】

第8話 ページ17

『これからどーするの？』



そんな会話が飛び交う土曜日のお昼頃。



｢…やっぱ戻った方がええんかな、｣


『んー無事に生きてますだけでも伝えてみたら?』


｢でも俺、メンバーのLINE消してもうた、｣


『…私、桐山さんって人のやったら持っとるよ?』


｢なんでっ！？｣



驚くモモに携帯画面を開け、
まだ1回もトークをしていない画面を見せる。



『友達がね？“照史くんがLINE交換したいってさ”って。』


｢えっAの友達って…なんの仕事してるん？｣


『んーれんくんはね…モデルさん？だっけ』


｢え、廉ってもしかしてやけど永瀬廉？｣


『…なんで知ってるの？』


｢嘘ん…あいつと知り合いなんか、｣



頭を抱えるモモに少し近づき、もう1度同じ質問をする。



『ねぇ…なんで知ってるの？』


｢…そいつ、今めっちゃ売れっ子のジャニーズグループの1人。｣


『ぇ、マジ？』


｢マジ。うわぁそこが繋がってたとは…｣



やから照史たち来たんか…とぶつぶつ何かを言っているモモと初めて知ったその事に動揺する私。
…でも今すべきことを考えなきゃ、



『…とりあえず連絡、してみよ？』


｢おん、｣



その言葉に私は、何も無かったトーク画面へメッセージを送った。


･


･


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｢…ほんまに行くん、？｣


『だってメールしたらすぐ既読ついて“楽屋に来てくれへん？”って書いてあったんだもん。』


｢なんてメールしたん…？｣


『“小瀧望のことで話したいことがあります”って。』


｢えっ俺が行くってことは？｣


『あ』


｢えっ嘘やろ？もしかして…｣


『…言うの忘れてた、笑』



そう言うと｢マジか…｣と少し緊張しながら隣を歩くモモ。気づけば“ジャニーズWEST”そう書いてある楽屋の前に着いた。



『…大丈夫？』


｢おん、｣



その言葉に2、3回くらい扉をノックする。



桐山 ｢はーい…どーぞぉ？｣



あっ桐山さんの声だ、なんて考えながら少し扉を開け覗き込む。



濱田 ｢えっ誰…？｣


桐山 ｢あっAちゃん、来てくれてありがと。｣


中間 ｢どーぞ、中入って？｣



部屋の中にはその3人と1人、端っこで寝ている男の人がいた。

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