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朝の光とスズメの声、それと同時に揺らされる体。



「A、起きて?」


『んーもうちょっと…』


「もう8時やで?」



二度寝しようとしていた私は、モモのその言葉に耳を疑った。



『ん、8時…8時!?』


「ちーこーく、するんやない?」


『えっやば…!』


「キッチン行っとくから、その間に着替えーや?」



そう言いながら出ていくモモと大急ぎで着替える私。
キッチンへ行くとエプロン姿のモモが笑顔で私を出迎える。



「ちょっと後ろ向いて?」



モモの言うとおりに後ろを向くと下ろしていた髪の毛にモモの大きな手が触れる。



「よし、できた。笑」


『え?』


「ほら見てみ?笑」



差し出された鏡に映る髪をひとつにまとめた私。



『わぁ可愛いっ!笑』



髪をひとつに束ねたシュシュは昨日、私が水族館で可愛いと言っていたシュシュ。
揺れるハートのチャームには青色のイルカが書いてあった。



『あれ、でもチャームのハート半分だよ?』



渡されたシュシュはハートを半分にした形の中にイルカのチャーム。



「じゃんっ!笑」



笑顔でモモがポケットから出したのはネックレス。
よく見ると…ハートチャームの中にピンク色の
イルカが書いてある。



「これな?こーやって合わせたら…ほら!」



目を輝かせるモモに鏡を見るとハートが磁石でくっついていた。



『わぁ…すごい!笑』


「やろ?笑」



そう言うモモと鏡越しで目が合う。



『…っ!』


「ははっ顔真っ赤やん笑」


『べっ別に…』


「ほんまはどっちともネックレスにしようと思ってんやけどさ?Aいつも付けてるやん?」



モモが指さす先には…私の首元にかかった緑色のネックレス。



『…あっ時間やばいから行くね、!』


「えっあ、おん…?」


『行ってきます…!』


「あっA!」



ふと呼ばれた名前に振り向くと少し俯いているモモ。



『ん?』


「あのさ…男の人に声かけられても無視しーや?」


『…わかっ、た?』


「よし、じゃあ行ってらっしゃいっ!笑」



そう笑顔で送り出され扉を閉める。



『…男の人って誰の事言ってるんだろ。』



そんなことを思いながら少し早い足取りで学校へ向かった。

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設定タグ:小瀧望 , 神山智洋 , ジャニーズWEST   
作品ジャンル:恋愛
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Miu(プロフ) - 続き読みたいです!!物語めちゃめちゃ感動しました……泣 (2020年1月8日 0時) (レス) id: 60189c19aa (このIDを非表示/違反報告)
haru. - 続き読みたいです。凄く、感情がわかりやすい読みやすい物語ですね。。応援しとるんで、無理せずに頑張って下さい。 (2019年12月30日 13時) (レス) id: fbf66905a0 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 続きみたいです!!でも無理しないでくださいね、! (2019年12月26日 9時) (レス) id: dfd7d4bf9a (このIDを非表示/違反報告)
west Love - 初めまして、続きが見たいです。これからも応援しとるので頑張って下さい (2019年12月2日 0時) (レス) id: 4778e42e64 (このIDを非表示/違反報告)
rio - 続き見たいー!無理せずお願いしますねw (2019年11月21日 13時) (レス) id: 429f26e0ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひまわり | 作成日時:2019年11月6日 23時

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