重岡大毅の弱点。

07.ハンカチ ページ7

〆．



「あっちー……」



なんなん今日！！めっちゃ暑いねんけど！！



「うわ、汗びしょびしょやん。汗ふきシート使う？」



久々の神ちゃんの優しさに感動。



「ありがとう神ちゃん！」



有難く受け取って拭こうとしたら、



「さ、先にハンカチで汗拭いちゃった方がいいよ」



と、Aちゃんの手が伸びてきた。



俺の顔を一生懸命拭いてくれてる。



え？天国？



Aちゃんの手にびしょ濡れのタオルが握られてるのを見てから、汗ふきシートを使う。



確かに、この汗の量じゃ汗ふきシートが負けるわ。



「ありがとな、Aちゃん」



超紳士的微笑みしげちゃんver.を見せると、Aちゃんの顔は真っ赤に。



「……Aちゃん、そのタオルは捨てた方がいい。間違っても真空パックはあかんで」



「しっ、ししし、しないよ！！」



神ちゃんの言葉に過剰に反応しとる。



慌ててるAちゃんも可愛ええな。



当たり前か。



「って、なんで捨てさせるん！？」



「いや、別に」



神ちゃんの怪しげな微笑み。



とりあえず俺には何もわからんからスルー！



「なーAちゃんっ！昨日の話の続き！勉強一緒にしよや」



「いいよ〜。あ、でもしげくんの補習は絶対やから、私も参加するね」



「えへぇ、天使ぃ」



もうデレデレしてまうもん。



「ちなみに俺も補習やから」



「俺もー！！」



「いや、流星も望も、補習引っかかったん自慢げに話すんやめよな」



「唯一引っかかってへん神ちゃんは黙ってて！」



「え………なにその仲間外れ感。おかしいな、俺の方が正しい気がすんねんけどな」



「神山くん頭ええから引っかからんよね」



「Aちゃん！！なんで神ちゃんの肩持つん！！」



「はあ……Aちゃんやっぱしげはやめとこ？」



「なんでやねん！！」



〆．

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