重岡大毅の弱点。

06.中間テスト ページ6

〆．



「そろそろ中間テストやな」



担任の言葉に、絶望する俺。



「一年の時の学年末テスト覚えてるか？悪かったやつは強制で呼び出しして補習するからな」



「体罰や！」



「何がやねん」



「呼び出しなくても、参加したいやつはしてええからなー。今から名前呼ぶやつは絶対やから！まず現代文……」



担任が、強制補習参加者の名を呼ぶ。



一教科だいたい5〜6人は呼ばれてたけど、俺は……。



「重岡だけやぞ、全部の補習で呼び出し食らっとるん」



「なんでぇ！？」



Aちゃんが不安げな顔で俺を見てる。



ああ、俺のことを思ってくれてるんやな？



「……Aぢゃあああああ」



「お前すぐAちゃんに泣きつく癖やめぇや」



「嫌やぁ！補習あったらAちゃんと帰られへんやろがい！！」



「キレんな」



「自業自得や」



神ちゃんと望が冷たいわ…。



「Aちゃん、俺に勉強教えて」



「え？私？」



「流星ぇぇぇえ！！！」



お前も敵！！



………ん？せや！！



「Aちゃん、一緒に勉強しよや」



「やめろしげ、Aちゃんの成績下げんな」



「ああ！？ええやん付き合ってんねんから！！」



「ちっ」



俺らが結ばれたことを祝福する人間になかなか出会えへんのはなんで？



〆．

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