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慌てて手を引っ込めて、ビニールから冷えピタを取り出す。
なぜか不機嫌な顔で私を睨むシゲの前髪をあげて、冷えピタを貼ってやる。
「冷えピタのほうが気持ちええやろ？」
「…」
「まだゴハン食べてへんやろ。
なんか、作るから」
「…ええ。いらん。
…そんなことさしたいんちゃう。
そこに、おってくれたらいい」
「そんな、言うても」
「どこも、いくな」
「……わかった」
トロンとした目でキツそうに一生懸命喋るから、押されてしまった。
「…とんとん、てしろ」
「え？」
「…やから、」
シゲの手が私の手に伸びてきて、自分のお腹の辺りに導く。
「とんとん」
「…ぁ、こう？」
「ん」
子どもを寝かしつけるときみたいに、ゆっくりトントンとリズムを打ってやると、満足げに目を閉じる。
…なんや、これ。かわいい。
シゲは体調を崩すと素直になりやすい節がある。
高校の時もお見舞いに行ったことがあった。
おばさんは移るからって止めてくれたけど、無理言って、部屋にあげてもらったっけ。
その時もシゲはやけに素直だった。
普段から優しいけど、くだらないことでケンカしたときは絶対に自分から折れないシゲ。
そのときはちょうどケンカをしてた時で、そんなシゲがベッドの中から
「おれがわるかったから、つぎ学校いくときは、かってにひとりでいくな。
お前がおらんとさびしいやろ」
なんてふにゃふにゃの喋り方で言ってくるから、聞き間違えたかと思った。
なんて？って聞き返したら、
「二度はゆわん」
って寝返りうたれてそっぽ向かれたっけ。
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lena(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュンさせていただきました！作者様と同じように気象から韓国へ行きさらに関西に落ちた人間でして共通点に勝手に舞い上がっております…！素敵なお話ありがとうございました！ (2017年9月15日 3時) (
レス) id: eafeda6da9 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゃん(プロフ) - キュンキュンしたいと思い作品を探していて、ここへ辿り着きました。作者さんが見ているか分かりませんが、甘酸っぱい片想いと付き合った2人に心が満たされるような気持ちに襲われ、どうしても感想を伝えたくコメント失礼します。素敵な作品に出会え良かったです…！！ (2017年8月18日 2時) (レス) id: 493aac1b66 (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民 - このお話、ほんとうにきゅんきゅんします！シゲと主人公、神ちゃんと主人公のはなし(絡み)がほんまにありそうな会話で、きゅんきゅんです♪本編もそうですが、番外編もめっちゃ好きです！続編希望します！続編希望します！何回もすみません。ほんまに好きです！ (2017年5月8日 23時) (レス) id: aa6b0cf0f1 (このIDを非表示/違反報告)
りも(プロフ) - なんさん» 返信遅くてすみません…もう…！！同士じゃないですか…！！(握手) きゅんしていただけましたか…！私自身もこんなことされてぇ〜！！と頭抱えながら書いてたものをそんな風に褒めていただけて嬉しいです…！ありがとうございます！ (2017年5月7日 22時) (レス) id: 3722a365a0 (このIDを非表示/違反報告)
りも(プロフ) - かえでさん» 返信遅くてすみません…この経歴の人が案外多くて嬉しいです笑 趣味で書いたものに嬉しい反応がもらえて光栄です。ありがとうございます！ (2017年5月7日 22時) (レス) id: 3722a365a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華粉 | 作成日時：2017年1月8日 21時
