WESTボツネタ集２

《桃》七夕、彼は願いました。３ ページ50

〆．



「望は何を書いたの？早々にペンを置いていたけど」

「ああ、俺はこれ」



『Aとずっと一緒にいたい』



「あれ？それは願わなくても叶えてくれるんでしょ？」

「もちろん！でも俺、Aとおるだけで満たされてんねん。多くは望まへんよ」

「望………」



見直したかも。

私の願い事ともある意味通づるものがあるかもしれないけど。

私の盗撮・盗聴の他に使用したペンのインクや指紋の採取が趣味で

トイレやお風呂は必ず私の直後に使用して、

自室には私の写真を用いたグッズを作成し大量に置いて愛でているのを知っているから

説得力は残念ながらゼロだけど。



そうしてお互い納得した上で短冊に書き、気持ちだけでもとベランダの物干しにくくりつける。



「空が綺麗だね」

「な！めっちゃ星見えるやんっ」

「流れ星にお願いしてもいいかも」

「はは、短冊に全部込めたわ」

「あ、流れ星」

「Aの全てを手に入れられますように寝起きのむくみ顔からお風呂上がりの色っぽい顔から眠そうな顔つまりおはようからおやすみまで全ての表情をこの眼球に焼き付けAの胃袋は俺の愛(詳細は秘密)で満たしAの触れたものは全て入手しまた持ち帰り不可のものはとことん消毒で誰にもAの痕跡に触れさせずAの涙は俺の指もしくは小瓶に溜めて保存しAの排出する呼気を吸引して俺の酸素を確保し物理的にも精神的にも俺はAに生かされAも俺を求めるいっそ共依存のごとく文字通りAの全てを手に入れられますように……×3」

「望、今3秒くらいだったよ。瞬発力と肺活量と滑舌すごいね」

「へへ」



聞き取れてしまった私もどうかとは思うけれど。

短冊にはざっくりとありがちな願い事を書いたのに、

心の底からの願いはそれか。

望らしい。



「望のお願い事、叶いますように」

「え、優しすぎん？ボイスレコーダーつけてて良かった。好き」

「捕まらない程度に、叶いますように」



〆．







ボツ理由:
七夕終わっちゃいましたね。ぼーっとしてたら日付変わってました。あは。







〆．

容量がいっぱいになりました。
続編を作ったら更新にてお知らせします。作るか知らんけど。

〆．

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