WESTボツネタ集

《桃》カフェのカレ。 ３ ページ43

〆．



「のーぞーむーくーん！おーきてっ」



両親の配慮により、部屋は別々。



望くんが住み込みで働き始めた頃はそもそもはじめましてだったし、部屋が別で用意されたのは当然なんだけど、



さすがに年頃の男女が同じ部屋というのは、いくら付き合ってるとはいえ親も心配して………



というわけではなく。



「のんちゃんの理性がね〜」



「好きな子と同じ部屋なんてなぁ？」



「してもいいけど、ラブラブ度は私たちの方が上なんだからね？」



…………はい。仲がよろしくて結構。



「んん……………………あさ、」



「朝、そう。起きれない？じゃあ私は行くからね？」



「待ってっ！！！」



ガバッと起き上がり、行かんといてと眉を下げる。



「…………行くよ？そんな顔されても」



無遅刻無欠席、優等生Aちゃんなんだから。



「………いつものは？」



「するする。はい、おはよー」



ちゅ、なんて音も出ないような軽めのキス。



「足りひん」



「っ！」



離れたはずの唇がまたくっついて、まさに啄むように何度も何度も。



それだけでもドキドキするのに、望くん、ずーっと目を開けて私のこと見てるの。



「んふ………可愛ええなぁ」



キスする度に、望くんの息が荒くなっていく。



「俺以外の男、見んなよ？」



「………っ、見れない、よ。こんなに夢中にさせてるくせに」



「言うことも可愛ええんやから。………煽るんあかん。初めては大事にとっときたいのに、今すぐ愛し合いたくなるやろ？」



「っ、わかった、ごめん………。じゃあ、行くね」



「いってらぁ」



朝からこんなにドキドキさせてくるなんて。恐るべし……。



〆．

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