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No.28オレンジ(神&重side) ページ30

重side



「ごめんっ神ちゃん…うそうそ(笑)」




待っても待っても、返事が返ってこなくって

不安が心を押しつぶす感覚がわかる。





苦し紛れに『好き』って気持ちを

『うそ』って言って。





なんとか笑って過ごそうとした。




頑張って笑いながら神ちゃんの方を見ると


たぶんどやけど

いや








綺麗に泣いてた。


俺の方見つめて潤んだ目をこっち向けて、


頬に涙が伝ってて。









神side



しげが俺の事を好き…



『好きやねん。』



その言葉が聞こえた瞬間一気に顔が

熱くなって

涙がでてきた、んだと思う。





でもその後にしげは


『うそ』 そう言って誤魔化した。




ほんとうの気持ち知りたくて。


俺も、しげの事好きだって伝えたくって。


なんで嘘なんてつくのって聞きたくって。






しげの目を見つめた。






重「ごめん神ちゃん…」




「なんで、謝んねん」





重「いや…やろ?俺なんかに好きなんて言われたり、思われたりすんの。
だから、泣いてるんとちゃう?」







「ちがう。」






重「……ぇ?」









「嬉しくて!…泣いてんの。
勝手に決めつけんなやしげのあほ…。」









重side



嬉しくて…?

泣いてる?





それって、神ちゃんも俺のことが

好きって事…?





神「俺もっ好きやった!…やけどっしげに
好きな人おるって聞いてっ、相談されて
もう諦めようかなって思ってたの…」






「そっか、ごめんな?でもほんとに好きな人
おれ、神ちゃんやから。」







やっぱりあの時悲しい顔したんわ、

俺のこと

好きでいてくれたからやんな。







「帰ろうか、今日は流星の家やで〜」



神「うんっ…」








長い間道路の真ん中で止まって

話していたせいか

もうあたりはオレンジ色で。




隣を歩く神ちゃんの方に手を出したら、

素直に繋いでくれて。






俺らはいつもよりゆっくり歩いて、

流星の家に向かった。

No.29天使の笑顔は俺の心を終わらせる(重side)→←No.27神様(重side)



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緑のシルクハット - ryusejunさん» わかりました!頑張って書かせていただきますね! (2017年1月6日 17時) (レス) id: 3e94107713 (このIDを非表示/違反報告)
ryusejun(プロフ) - 女の子にして大丈夫です! (2017年1月6日 17時) (レス) id: a560a1d60f (このIDを非表示/違反報告)
緑のシルクハット - ryusejunさん» リクありがとうございます!智子ちゃんと言う事は女の子にしちゃっていいですか?後主は心臓病の知識があんまりないのですが大丈夫でしょうか? (2017年1月6日 17時) (レス) id: 3e94107713 (このIDを非表示/違反報告)
ryusejun(プロフ) - 重岡くんと智子ちゃんの話で、シゲが心臓病の智子ちゃんを支える話が見たいです。 (2017年1月6日 17時) (レス) id: a560a1d60f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緑のシルクハット | 作成日時:2016年1月24日 15時

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