WESTの8人目は愛され末っ子ガール4

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Aのお母さんから

電話で聞いたことを

そのまま濱ちゃんに話しながら

急いでAの最寄り駅へ向かう

夏場とはいえもう日は傾いてきてる

早よ見つけたらな！！！！



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実家の周りの公園

ショッピングモール

コンビニ

いろんなとこを濱ちゃんと手分けして探したけど

Aの姿はいっこうに見つからん


他にAが行きそうなとこ………

どこや………

どこにおんねん、A！！！！！！！！


濱「川原……

前にエリーの散歩行ったときに

川原でキャッチボールした！！」


………そこや！！！！！！


"俺も行ったわ…

エリーが1番好きなとこやって言うてた

行こ！！！！たぶんそこや！"


Aの家からはちょっと遠いけど

人があんまりおらんくて

エリーとキャッチボールできるからって

よく一緒に散歩行ったなぁ…

なんですぐ思いつかんかってん


散々走り回ったのにまだ体力残っててんなって

自分でもびっくりするくらい

全速力で川原まで走った


濱「淳太……あれ」


濱ちゃんが指さす先には

川岸ギリギリにボールを持って

ボーッと立ってるAがいた


"Aっ……！！！！"


振り向いたAの顔は

見てるだけでかわいそうなくらいに泣き腫らしてて

一瞬だけビックリしたように目を見開いてから

俺の胸に飛び込んできてわんわん泣き出した


A「エリー、がぁっ……

わたし…逃げて、きた………

エリー………わたし……」

"A？悲しかったな…しんどかったな…

でもエリーもそんなん怒ってないと思うで？

そら俺だってAと同じ立場やったら

見てられへんと思うもん…"

濱「せやで…？Aはなんも悪ない

今こうやってエリーのこと思って

これだけ泣いてんねんから…」

"今日はもう好きなだけ泣き？

俺らがなんか言うても涙は出るんやろうし…"


こんなときに不謹慎かもしれんけど

Aがこんなに感情を爆発させるのが新鮮やった

Aのお母さんに見つかったことを連絡して

しばらくAが落ち着くのを待った


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ひとしきり泣いて落ち着いたAを

濱ちゃんと一緒に家まで送ってる


A「お母さん、怒るかなぁ……」

"怒らへんよ、心配してただけや"

A「ほんまはな…

もしかしたらもう無理かもしれへんって

先生に言われててん…

最期まで一緒やでってエリーに言うたのに

一緒におってあげられへんかった…」

濱「でも気持ちは側におったやろ？

今かってAの側にエリーおるやん」

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