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黄side
一目惚れやった。
会社の研修会で会った流星の表情とか立ち振舞いとか。
その上、人との接し方も柔らかくて独特で。
でも心地いい雰囲気で人を安心させてくれる。
全てに魅せられた。
やからこそ、流星を好きになるのにそう時間はかからんくて。
それでも、俺の気持ちを流星に伝えようとは思わんかった。
やって俺は流星とは違うボロボロな体で、もうすぐいなくなってまう。
···タイムリミットがあったから。
やから、俺に恋する資格なんてない。
この気持ちは心にしまいこんで、最後の人生を謳歌しよう。
そう思っとったのに。
それなのに、
「中間さん!今度ご飯いきません?」
「ここ行ってみませんか?」
「俺、中間さんのことが好きです」
流星は、心から俺を愛してくれた。
俺が冷たい態度をとっても、真っ直ぐな瞳で俺を見つめてた。
タイムリミットがあることを告げたときでさえも、
じゃあ俺が最後の彼氏やな、
なんてキザなこと言ったりして。
すがってしまった。
流星の溢れんばかりの優しさと愛に。
やからこそ俺は、流星の本当の気持ちに気付けへんかったんや。
あの日、流星の本当の想いを聞くまで。
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もも - せんさん初めまして。ほっこり温まる家族のお話とても感動しました。このお話を読んでたくさんの愛のカタチが存在してその1つ1つに意味があることを考えさせられました。どうかこれからも無理なさらず、頑張ってください。応援してます! (2019年2月22日 10時) (レス) id: a4141f2fac (このIDを非表示/違反報告)
モンチ(プロフ) - せんさんこんにちは。新作ありがとうございます。せんさんの作品本当に大好きです、頑張ってください! (2019年2月20日 10時) (レス) id: 21949260e2 (このIDを非表示/違反報告)
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