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結局あんまり寝れへんまま、流星と合流した。
病室に行けば、神ちゃんは座って窓の外を眺めとって。
「神ちゃん」
緑「あ、のんちゃん。流星も。今日も来てくれたんや」
昨日の気まずかった雰囲気は一切見せずに笑う神ちゃんに、
“当たり前やん”
って笑いかえした。
そこからはたわいもない話なんかしたりして、どうでもいいことで盛り上がった。
ほんまに楽しかった。
失われた時間が、戻ってきたんやって。
それでも、幸せな時間はそう長く続かへんのやな。
流星にふと肩を叩かれて、あぁ言わなあかんねやって。
ずっとこのまま、幸せな時間が過ぎればええのに。
緑「え、なに?どしたん?」
青「昨日の話のことなんやけど···」
何の話?って不思議そうに聞いてきた神ちゃんも、笑顔がひきつった。
緑「それはっ、無理やって言うたやん」
青「でもそれは···それは、神ちゃんのほんまの気持ちやないやろ?神ちゃんのこと、俺らなりに調べた。治療は大変やし、相当辛いと思う。でもっ、神ちゃんが思いとどまっとるのは、それだけが理由やないやろ?」
緑「···っそれは···」
青「俺たちに迷惑かけたないって、そう思っとるんとちゃうん?」
流星の言葉に、目を反らす神ちゃん。
その姿を見たら、いてもたってもいられへんくなって、勢いよく立ち上がった。
俺は絶対···忘れてほしくなんてないねん!!
「いい加減にしろ!自分の気持ちに素直になれって!!」
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澄子(仮名) - 何回見ても泣けます!コメントを書いているときも泣いています!感動系を初めて見させていただいたのがこの小説なんです。このまま頑張って書いてください。長々と失礼いたしました (2018年10月1日 17時) (レス) id: 62a0074be2 (このIDを非表示/違反報告)
♪♪♪ - 続き楽しみにしときます! (2018年9月18日 18時) (レス) id: 62a0074be2 (このIDを非表示/違反報告)
みーさん - 号泣しました 涙が止まりません! (2018年9月18日 18時) (レス) id: 62a0074be2 (このIDを非表示/違反報告)
プリッツ - とても面白いです! (2018年3月19日 1時) (レス) id: 95e9ce1329 (このIDを非表示/違反報告)
モンチ(プロフ) - コメント失礼します!私、こういう作品待ってたんです!これから頑張って下さい! (2017年9月19日 23時) (レス) id: 800d585497 (このIDを非表示/違反報告)
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