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「――おや、これは。随分と懐かしい顔だ」
「まだボケちゃいないようで安心だ、何しろこっちは綺麗さっぱり忘れていたもんでね」
自分に向けられるより幾分か低く、怒気をはらんだ声。
思わずぎゅっと瞑っていた目を開ける。
風変わりで、けれどよく彼に馴染んだ独特な柄のロングコート。
「……ハッター……」
「……さっきは、悪かった」
驚きで言葉が出なくて、混乱で体も固まってしまったようだった。
一言も発しないアリスに彼が不安そうに視線を向ける。
その目が思ったよりもくっきり見えて、はじめて彼に抱きとめられた姿勢に気がついた。
「感動の再会ですか。失礼ですが、こちらは貴方に用事はないのですよ」
「こっちもアンタに用事は無いが、うちで拾ったお姫様が癇癪起こしてお世話になったんでな」
「ッ誰が癇癪起こしたのよ! あと離して、立てるわ」
「おい、今のは黙って聞いてろよ」
呆れたように半眼になるハッターにこちらも負けじと頬を膨らませる。
ホワイトの冷たい目がこちらを見据えていて、そこから隠すようにハッターが一歩前に立った。
「こいつがどう思おうが、何者だろうが、俺らの待ち望んだ
はっとした。
整った横顔を斜め後ろから見つめる。
「こいつは
*****作者(日向なつ)私信*****
めちゃくちゃ久しぶりの更新になりました…。
はじめに、こちらの作品は友人(ユエル)と二人で更新しています。
お互いキリのいいところまで書いて相手に交代するという流れでやってます。
最初の1文だけ書いて全く続けずに放置してたのは日向なつの方であり、ユエルにはしっかり尻叩かれていたことをここに明記します。
ユエル、正直すまんかった。
シリーズとして失踪はしてませんし、続く展開も考えてはいるんです。
というわけで、今後ともどうぞお付き合いいただければ幸いです。
2020.8.26 日向なつ
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ユエル(プロフ) - クルルさん» コメありがとうございます!不定期更新ですが頑張りますね(^^) (2021年1月11日 13時) (レス) id: 673d6f73a6 (このIDを非表示/違反報告)
クルル(プロフ) - めちゃくちゃ面白い!!!!サイコーです!!続き待ってます!! (2021年1月3日 23時) (レス) id: 297c8a2c3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユエル×日向なつ x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年5月21日 1時