入替の枷 ページ32
ロキ「こんなところで何してる訳っ…?」
尊「危ねぇぞ、八咫!」
が、Aは躊躇う事なくアポロンの方へ足を進めた
草薙「危ないですよ、Aさん!」
と、結衣の声でぴくっと肩を揺らしたかと思えばようやくAは足を止め、皆の方へ振り返った
が、
バルドル「Aさんの眼の色が…」
トール「…違う…?!」
Aの瞳の色はオッドアイではなく澄んだ茶色をしていた
そして、日だまりのような笑みを浮かべたAはゆっくりと口を開いた
A?「心配なさらなくても私は大丈夫です…」
Aの声もやはりいつもの少し低めの声とは違った鈴が鳴るような可愛らしい声だった
その声を聴いた瞬間ハデスとディオニュソス、そして今まで虚ろな眼をしていたアポロンですら眼を見開いた
アポロン「カサン…ドラ…?!」
アポロンの声を聴き振り返ったAーカサンドラは悲しそうにアポロンを見つめた
A/カサンドラ「「アポロン様…」」
いなくなってしまった愛しい恋人の声を聴いた瞬間アポロンの眼から大粒の涙が溢れ出し、纏っていた冷たい光が消えた
アポロン「ごめんよっ、カサンドラ…僕の…僕のせいで君はっ…!」
嗚咽を漏らしながら泣き崩れるアポロンにカサンドラは駆け寄り優しく抱きしめた
ハッとしたように顔を上げるアポロンに顔をあわせてしゃがんだカサンドラはアポロンと見つめあった
そして、心の底からアポロンを心配するように言葉を紡いだ
A/カサンドラ「「もう私の事で苦しまないで下さい、アポロン様…」」
アポロン「でもっ…!」
と、カサンドラはそっとアポロンの唇に指を添え言葉を遮った
そして、優しく微笑むと
A/カサンドラ「「私はアポロン様と一緒に過ごせてとても…とても幸せでした…」」
223人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒薔薇 白夜 - 続きがあるなら見てみたいです (2016年1月11日 22時) (レス) id: 3428a84a4c (このIDを非表示/違反報告)
VALGUS(プロフ) - 珠華さん» 珠華さん、コメントありがとうごさます……!!多分これからどんどん原作から離れてく可能性大ですが、よろしくお願いいたします……!!! (2015年12月31日 11時) (レス) id: 4900cab5df (このIDを非表示/違反報告)
珠華 - 原作と全く同じでわなく、少し工夫がしてあっていいと思います!!とても、面白かったです。更新頑張って下さい。 (2015年12月29日 2時) (レス) id: 39dd721836 (このIDを非表示/違反報告)
VALGUS(プロフ) - 皆さんすみません…週1更新どころかほぼ半年も更新出来ていなくて…これからは出来れば月に何度か更新出来るよう善処致しますので、おこがましいですがこれからもよろしくお願い致します (2015年11月8日 16時) (レス) id: 89ee4bbed4 (このIDを非表示/違反報告)
梨音 - すごい面白かったです!更新楽しみにしてます!! (2015年7月27日 0時) (レス) id: 8cdfc61d3c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:VALGUS | 作成日時:2014年9月26日 23時