飛びたい 4 ページ5
夢主side
貴「ホークスさん？」
今日は天気がいいから、なんてただ読書をしていただけなのに。
どうして、大好きなヒーローのホークスさんが、ここにいるのだろう。
しかも、羽を握ったことがばれていた。
とても、恥ずかしい。
見られていた、と言うことだろうか。
貴「な、なんで、ここに‥？」
私がいるのは人から離れた病院だ。
ホークスさんと会える確率なんて、ほぼないに等しい。
それなのに、窓から覗いて会えるだなんて、私が読んでいた小説の中の世界でしかあり得ないものだと思っていた。
ホ「いやー、なんか、羽がくすぐったくてね。誰かなーって思って探したら、君が握ってたんだね」
いたずらっ子の少年のように笑う笑顔が、
とても可愛いだなんて口が裂けても言えない。
というか、羽を握ったのが、ほんとに見られてたんだ！あぁ、穴があったら入りたい‥。
貴「お恥ずかしいです//」
ああ、憧れで、大好きなヒーローがここにいるなんて嬉しすぎるのに、恥ずかしさでまともに顔も見れない。
羽を握る、それは私がふと、不安になったときにホークスさんから元気を貰いたいと思った時に握るのだ。
＿それが、仇に出てしまった。
ホ「結構、握ってたよね。いやー、俺くすぐったくてさ。」
追い討ちをかけるようにホークスさんはにやにやと笑いながら、そういってきた。
なっ、なっ//
親に見られるならまだしも、よりによってホークスさんに見られるなんて。
自分でも顔に熱が集まっていくのがわかる。
今、私はゆでダコのように顔が赤いことだろう。
その、様子を見てか、ホークスさんはケラケラと笑った。
ホ「いや、冗談、冗談。こんなに真っ赤になるとは。」
貴「ほんとに恥ずかしいんですから。やめてください。もう、いや‥。」
大人の余裕ってやつですか。本で読んだことがあります。
手で顔を覆って恥ずかしがる私にホークスさんはこう告げた。
ホ「からかった、お詫びと言ってはなんだけどよかったらサイン、しようか？」
貴「本当ですか!?うわぁあ、何にしよう、この本か‥いや、やめておこう。どうしようかな‥。」
サイン、なんて言葉を聞いてしまったら、１ファンとしてまともでいることは出来ない。
恥ずかしさなんてものは、すっかり忘れてしまって、どれに書いてもらおうかとうんうん悩んだ。
貴「これにします。私の日記。」
これは幼い頃から私が書き溜めている、日記だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 159人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茉凛 - 話の内容はとても良かったです！応援しています！あの、間違いではなければ、「飛びたい 10 ページ11」の「敵」のはずが「的」となっている思います。 (11月15日 21時) (
レス) @page11 id: 39fff43af6 (このIDを非表示/違反報告)
茶々 - RIKUさん» まだ、ネタバレになってしまうため、どちら、とまでは言えませんが、いずれはそのような流れにしようかと思っています。応援、ありがとうございます。 (2020年5月5日 13時) (レス) id: cb2e5c4a97 (このIDを非表示/違反報告)
RIKU - とても面白いです。更新頑張ってください！失礼かもしれないけどちょっとお聞きしたいのですが、死ネタ注意というのはどちらか死んでまうんですか？ (2020年5月5日 13時) (レス) id: 203b0c7d28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茶々 | 作成日時：2020年5月4日 22時
