飛びたい 3 ページ4
ホークスside
今日は任務で、福岡から、東京に来ていた。
任務、といっても、公安からの呼び出しで、なかなか気が滅入っていた。
ホ「面倒くさいなぁ。」
少し、エンデヴァーさんに会えれば話そうかな何て思いながら、ぼーっと空を飛んでいた。
今日はなかなか天気がいい。ポカポカとしていて、外に出るには絶好の日だろう。
ピクニックや、出かける人たちで、町は溢れ帰っていた。
これが、日常というのだろう。
そう思いながら、空を飛んでいると、どうも、羽がくすぐったく感じた。
俺の剛翼はどんな、振動もキャッチする。
だから、風にでも当たったのだろうと、思ったが、今日は無風だ。
おかしいなと感じていると、また、くすぐったくなった。
東京に来てから、どうにも羽がくすぐったくてならない。
しかも、だんだんと強くなっている。
公安からの呼び出しの時間にも、まだ、余裕があるし、少し原因を探してみることにした。
色々な、所を飛んでみたが、くすぐったさは、どんどん弱まっていくばかり。
おかしいなと思いながら、飛んでいると、
都会から外れた病院があった。
人から離れ、忘れられたかのような、病院だ。
そこへ向かうと
くすぐったさが、だんだんと強くなって来ることに気がついた。
ここだ。
そう思った。
病院の、外壁をくるっとまわってみる。
原因の場所はここなのに、
何故くすぐったいのかはわからない。
すると、窓から一人の少女が目に入った。
その子は綺麗な黒髪のショートをしていて、吸い込まれるような青い目をしていた。
しかも、俺と同じような翼を持っていた。
俺の赤い剛翼とは、真逆の黒。
青い目と黒い羽は彼女によく映えていた。
静かに本を読む姿が、どうにも美しいと感じてしまった。
何故か、おかしいことに俺は彼女に、初めて会う気がしない。
その、病室の窓からふと、彼女を眺めていると、彼女はつけていた眼鏡をはずし、胸の赤い羽のネックレスを握った。
すると、俺の羽が、びくんと、くすぐったくなるのを感じた。
彼女だ。
そう感じ、確信をもって、病室の窓へ向かう。
偶然にも、彼女の病室の窓は空いていた。
窓に足をかけ、病室を覗くようなかんじで、
ホ「君だよね、俺の羽を握ったの。」
貴「ホークスさん？」
ああ、驚いたって言う顔をしている。
よく見ると、彼女の肌は、とても白く、赤い羽根のネックレスがよく似合っていた。
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茉凛 - 話の内容はとても良かったです！応援しています！あの、間違いではなければ、「飛びたい 10 ページ11」の「敵」のはずが「的」となっている思います。 (11月15日 21時) (
レス) @page11 id: 39fff43af6 (このIDを非表示/違反報告)
茶々 - RIKUさん» まだ、ネタバレになってしまうため、どちら、とまでは言えませんが、いずれはそのような流れにしようかと思っています。応援、ありがとうございます。 (2020年5月5日 13時) (レス) id: cb2e5c4a97 (このIDを非表示/違反報告)
RIKU - とても面白いです。更新頑張ってください！失礼かもしれないけどちょっとお聞きしたいのですが、死ネタ注意というのはどちらか死んでまうんですか？ (2020年5月5日 13時) (レス) id: 203b0c7d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶々 | 作成日時：2020年5月4日 22時
