飛びたい 16 ページ18
ホ「あー、ここね。ここは、こうやって‥。ここ、割れるでしょ？‥‥。ほら、できた。」
そう、教えると
貴「ほ、ほんとだ！簡単だ！」
と、瞳をキラキラ輝かせていた。
そんなに、感動することなのか‥？
ホ「でしょー、簡単なんだよここ。」
と、言うと、問2の問題を指差して、
貴「あの、次はこれなんですけど‥。」
と、聞いてきた。
誰かに何かを教えるなんて、久々で少し楽しくなってきた。
ホ「これか。これは＿＿」
貴「解けたぁ！わぁあ！」
そう素直に喜ぶ姿がなんだか、子供みたいで少し愛らしかった。
ホ「よかったねぇ。数学苦手なの？」
と、にやにやとしながら聞いた。
真ちゃんは、ギクッと反応していた。
あー、苦手なんだね。
貴「う、うぐっ。に、苦手です‥‥。」
ホ「苦手にしては、よくやってんじゃん。」
なんだか、真ちゃんが子供のように思えてきて、つい、頭をぽんぽんと撫でてしまった。
すると、真ちゃんは、しばらく固まったのち、ぼんっと音がするぐらい、真っ赤になった。
ホ「あれれ？顔赤くなってんじゃん。なに？恥ずかしいの？」
そう、からかうと、照れながら、
貴「う、うるさいです！子供扱いしないでください！」
と、反論(？)してきた。
顔、赤くして説得力ないよ。
その様子がなんだか可笑しくて、
ホ「子供じゃないなら、この問題わかるよねぇ？」
と、また、からかいたくなってしまった。
すると、真ちゃんは、下を向いて小さな声で
貴「わから‥ないです。」
と言った。
＿＿＿それは、反則。
ちょっとその一面に可愛いなと思ってしまった自分がいた。
貴「ホークスさん？どうしたんですか？」
と、こてんと首をかしげて聞いてきた。
ホ「んー、いやいや、なんでもない。えっと‥ここだっけ？」
貴「は、はい。」
ホ「これはー」
ウンウン(*ﾟ∀ﾟ)*｡_｡)*ﾟ∀ﾟ)*｡_｡)
と、興味深々にうなずきながら、聞いている真ちゃん。
教える甲斐があるというものだ。
貴「す、すみません。ちょっと、目が疲れてしまって‥。」
ホ「いいよ、休憩にしよっか。」
そう言って、真ちゃんは、着けていた眼鏡を外した。
ホ「ねぇ、真ちゃんってさ、目が悪かったりするの？」
そう訪ねると、真ちゃんは、
貴「うーん、目が悪い、というよりも片眼が見えないんです‥。」
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茉凛 - 話の内容はとても良かったです！応援しています！あの、間違いではなければ、「飛びたい 10 ページ11」の「敵」のはずが「的」となっている思います。 (11月15日 21時) (
レス) @page11 id: 39fff43af6 (このIDを非表示/違反報告)
茶々 - RIKUさん» まだ、ネタバレになってしまうため、どちら、とまでは言えませんが、いずれはそのような流れにしようかと思っています。応援、ありがとうございます。 (2020年5月5日 13時) (レス) id: cb2e5c4a97 (このIDを非表示/違反報告)
RIKU - とても面白いです。更新頑張ってください！失礼かもしれないけどちょっとお聞きしたいのですが、死ネタ注意というのはどちらか死んでまうんですか？ (2020年5月5日 13時) (レス) id: 203b0c7d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶々 | 作成日時：2020年5月4日 22時
