飛びたい 14 ページ16
夢主side
ホ「まぁまぁそんなに恥ずかしがらないでよ。んで？どうする？」
‥‥。ホークスさんが、教えてくれるなんて、嬉しいことはないが、何か裏がありそうで怖い。それに、また、からかわれたら‥。
そう心が揺れながら、意を決して
貴「お、教えてください‥‥。」
そう、頼むと、
ホ「分かったよ。何がいい？」
と、言って、病室に入って椅子に座った。
素直に教えてくださったので、少し拍子抜けしてしまった。
きょとんとしていたが、ふと我に帰り、隣の戸棚から、数学の教科書とノートを取り出した。
貴「数学です‥。この、平方根がわからなくて‥。」
この問題は、私にとっては難問だ。
√とか知りませんよ！もう！(泣)
ホ「あー、ここね。ここは、こうやって‥。ここ、割れるでしょ？‥‥。ほら、できた。」
ホークスさんは、分かりやすく教えてくれた。そのお陰で、私はいともたやすく、問題を解くことができた。
さ、さすが速すぎる男。
貴「ほ、ほんとだ！簡単だ！」
ホ「でしょー、簡単なんだよここ。」
貴「あの、次はこれなんですけど‥。」
ホ「これか。これは＿＿」
そう言って、ホークスさんは、手際よく、分かりやすく、教えてくれた。
本当にありがたいなぁ。
貴「解けたぁ！わぁあ！」
そう、喜ぶと
ホ「よかったねぇ。数学苦手なの？」
と、にやにやとしながら聞いてきた。
ギクッと体は反応する。
貴「う、うぐっ。に、苦手です‥‥。」
ホークスさんは、ふーんといいながら私をみた。また、からかわれるの‥！
そう思い、身構えていると、
ホ「苦手にしては、よくやってんじゃん。」
と、言って、頭をぽんぽんと撫でてくれた。
‥‥‥え？
私は今の状況を理解するのに時間がかかった。
えっと‥？頭を"撫でてくれた"？
すると、とたんに顔に熱が集まるのを感じた。
ぼんっと音がしそうなほど、私の脳はショート寸前だった。
‥‥本当にこの人はずるい。
少年のような笑顔も、悪戯っ子のような無邪気さも全部。
ホ「あれれ？顔赤くなってんじゃん。なに？恥ずかしいの？」
貴「う、うるさいです！子供扱いしないでください！」
ホ「子供じゃないなら、この問題わかるよねぇ？」
また、にやにやとしながら聞いてきた。
‥あぁ！もう‥！
貴「わから‥ないです。」
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茉凛 - 話の内容はとても良かったです！応援しています！あの、間違いではなければ、「飛びたい 10 ページ11」の「敵」のはずが「的」となっている思います。 (11月15日 21時) (
レス) @page11 id: 39fff43af6 (このIDを非表示/違反報告)
茶々 - RIKUさん» まだ、ネタバレになってしまうため、どちら、とまでは言えませんが、いずれはそのような流れにしようかと思っています。応援、ありがとうございます。 (2020年5月5日 13時) (レス) id: cb2e5c4a97 (このIDを非表示/違反報告)
RIKU - とても面白いです。更新頑張ってください！失礼かもしれないけどちょっとお聞きしたいのですが、死ネタ注意というのはどちらか死んでまうんですか？ (2020年5月5日 13時) (レス) id: 203b0c7d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶々 | 作成日時：2020年5月4日 22時
