暗闇の中で【青】 (ページ40)

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Story...40 ページ40

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___Side : Kamiyama

- 翌日 -

ｶﾞﾁｬ

「...おはようございます」

重「あ、神ちゃん。おはよ」

「ん、おはよ」

昨日、流星のところへ行った

案の定怖がられたけど、それは仕方ないことや

少しずつ、少しずつでええから、慣れてくれたらなとか思ったり

重「神ちゃん、聞きたいことがあるんやけど...」

「聞きたいこと？なに？」

重「ここじゃマズいから、屋上行こ」

「おん」

ｶﾞﾁｬ

「で、話って？」

重「...あいつのこと。犯人やないって思ったんやろ？」

「...それが？」

重「どうして？あいつは俺らの目の前で...！！」

俺も昨日まではそう思ってた

流星が流星の手でやったって

でも、それは単なる勘違いやった

「...昨日までの俺は、そう思ってた
でも、流星は犯人やなかった
俺、確認しにいったから。ほんまの犯人のところに」

重「...え？」

「認めたで。流星を利用したって」

重「り...よう...？」

流星のところに行ったあと、犯人がおる刑務所に行ってみた

少しだけやったけど犯人に会うことができた

そしたら、犯人はこう言ってた

“ 流星を利用したことを間違ってるとは思ってない ”って

「流星は利用されてた。それも幼馴染に」

重「そんなん嘘や！！神ちゃん目を覚まして！！」

「目を覚ますのはそっちの方や！！」

それを聞いたとき、とてつもない怒りが芽生えた

利用したことを間違ってるとは思ってない？は？ふざけんなよ

って

「たしかに、俺は流星を虐めてたで？
暴力だって振るったし、暴言だってたくさん吐いてきた
でも、犯人に会って、俺はなんてことをしたんやろ。そう思った
自分勝手かもしれん。でも、俺は流星を救いたいって思った。病気から流星を救い出したいって...」

重「...神ちゃん」

「のんちゃんみたいに、すぐには心を開いてくれんのはわかっとる
でも、俺なりに頑張って流星に償う。もう、決めたから」

いつになるかわからん

それまで、俺は諦めん

「...しげたちも、はよ目を覚ましてな」

ｶﾞﾁｬ

「ふぅ...」

時間的に、そろそろのんちゃん来るかな？

流星のところ行けるか聞いとこ