ああ、この人達ヤンデレです。 (ページ40)

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シャチ｢Aちゃん！！
やっと見つけたぁ！！！｣

遠くでシャチの声が聞こえる。

もう見つかってしまった。

私は屋根から屋根へ飛び移るのを止め、
シャチのいる地上に降りてシャチの方に
ゆっくりと振り返った。

『シャチ……。』

シャチ｢Aちゃん……こっちにおいで。
痛いことなんてしないし
全部思い通りにさせてあげるから……。｣

『私ね、期待してたんだ。』

シャチは不思議そうな顔をしていた。

『振り返ったらいつも通りのシャチがいて、
時間も時間だし解散しようぜ！驚いた？
いいドッキリだっただろ！って言ってくれるのを
期待してた……。』

『それで家に帰ったらサンジがいて
心配したじゃん！って言われるんだ……。
もう二度とそんなこと有り得ないだろうに。』

私の話をシャチはにっこりとしながら聞いていた。

『帰りたい……サンジのいる家に……。
戻りたいよ……。』

私がうつむいて泣いていると
シャチが歩み寄ってきた。

シャチ｢Aちゃん…。｣

ガンッッ！！！！

目の前のシャチは膝から崩れ落ちた。

私の目にはレンガを持ったサボがいた。

シャチの頭から赤黒い血が滴り落ちる。

シャチ｢ぎぃっ………いっってえ………。」

サボはシャチに子供のように
無邪気に話しかけた。

サボ｢なにいいムードになっちゃってんの？？
渡さないよ！シャチって本当に
いいとこ取りしようとするよねー！！」

サボは私の方に振り替えって近づいてきた。

サボ｢ねぇ、俺のために歌ってよ。｣