ああ、この人達ヤンデレです。 (ページ32)

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今の声は
サンジが出した声じゃない。

笑い声だ。

?｢くひあひはへあはははははははははァァァ！！！！ざっっっっまぁみやがれサンジっ！いひひはははははははは！！！！！！！」

低く、脳みそにまとわりつき、響くこの笑い声。

『シャチ………！』

シャチ「抜け駆けすっからこうなるんだよ馬ァァァァ鹿！！！ほんっとざまぁねぇな！！」

サンジ｢うるさいなぁシャチ。
Aちゃんが引いてるじゃん、
だから好かれないんだよ。
盗聴器とか分かりやすく仕掛けたりさ。」

シャチ｢あﾞぁ！？」

状況が飲み込めない。

何故シャチはここにいる？

何故サンジはすんなりこの状況を受け入れている？

盗聴器？

『はっ……え？何言ってんの……。』

シャチ｢ねえAちゃん。俺と一緒に来てよォ…。
俺、Aちゃんが好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで外にも出したくなかったんだよぉぉぉぉ！！！！」

シャチは頭を抑えて耳が引き裂けそうなほど
口角をあげて笑った。

『ひっ…来るなよっ…！！』

私はサンジとシャチを置いて外に出た。

シャチ｢あーもしもし、お前ら。
Aちゃん逃げたから。全員で鬼ごっこだわ。｣

『はぁっ……はぁっ…ふぅっ…！！！』

土地勘だけを頼りに走る。

今更自転車にすれば良かったと後悔をした。

角を曲がると誰かにぶつかった。

『あでっ！すいません！』

エース｢あれ？Aちゃんどーしたの？｣

『っ…エース！助けて！！私…さっきシャチに』

エース｢知ってるよ。｣

『えっ』

エース｢シャチもサンジも嫌なら後は俺だろ！？
やっと……！！！やっと俺を選んでくれるんだな！？あはっひぃいひひひひははははは！！！！！」

『っ……！うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！』

ここでやっと私は全員狂っているのではないか、
と気付き始めた。