ああ、この人達ヤンデレです。 (ページ29)

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『…………何言ってんだ……？
私……。』

自分の口から出てきた言葉が信じられない。

喉からひゅう、ひゅう、と音がする。

息が上手く吸えない。

『サン……ジっ！…ひゅっ…ひゅー……。』

私は冷たいコンクリートに倒れた。

玄関を開ければ、サンジが助けてくれる。

玄関さえ、開ければ…………！

｢Aちゃんｯｯｯｯ！！！！！｣

＿＿＿＿＿＿だれ、
わたしのなまえをよんでくれたひと。

サイレンの音が聞こえる。

昔の記憶だ。

｢ダメでしょペンギンくん！！
人を……人をこんな！！！」

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ｢別に…大事な人じゃないしいいじゃん。
せんせいだって知らない人と家族どっちを助ける？って聞かれたら家族を選ぶでしょ？」

｢……ペンギンくん。
あなた、間違っているのよ…………。」

その光景を私は遠くから見ていた。

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ｢あっAちゃん！怪我ない？大丈夫？｣

私は変質者に絡まれたところを
ペンギンに助けられた。

その変質者は今、もう二度と立てない状態らしい。

ペンギンは少年法に守られて噂も広まることは無く、
ずっと無かったこととして過ごしてきた。

なんで今更こんなことを思い出したんだろう。

走馬灯ってやつなのだろうか。

最後にサンジは来てくれたのかな。