ああ、この人達ヤンデレです。 (ページ14)

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雀の鳴き声が聞こえる。

少し寝返りをうつと時計が見えた。

『７時....。』

ゆっくりと体を起こし洗面所に歩く。

顔を洗い、軽く歯をみがく。

いつも朝には入らない風呂に入った。

頭を洗って体を洗って体を拭いて髪を乾かす。

まだ、７時半。

珍しくテレビをつけてみた。

[今日は記録的に寒い日になるでしょう。 9月の下旬ではとても珍しいことです。この異例の事態に専門家の.....]

へぇ、今日寒いんだ。

あ、学校からメールきてる。

寒いから気をつけてって。

マフラーと、ホッカイロしなきゃ。

あ、もう８時だ。

シャチ来てるかな…。

シャチ?

『…!!!!』

すっかり忘れていた。

シャチはもしかしたら、
私にとって危険な人物かもしれない。

慎重に行動しよう。

ばれないように玄関を覗くと、
もう既にシャチが来ていた。

ベランダもオートロックなので
ベランダから飛んで行くことにした。

例の如く静かに屋根に登る。

そこから一気に飛ぶ。

屋根から屋根に、一心不乱に飛んだ。

『はぁ、着いた...。』

気がつけば学校。

汗だくのところをローに話しかけられた。

ロー｢え？こんな寒いのに汗だくじゃねぇか｣

ちょっと待ってろ、とローはゴソゴソと
リュックを漁りタオルを渡してきた。

ロー｢これ、使え｣

何故か圧を感じて受け取らない訳にはいかず

『あ、ありがとう』

身に染みる優しさを受け取った。

ローはどこかに消えていった。

『はぁ、サンジに怒られる。』

真っ黒の手を見て溜め息をついた。