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ほんとは、お互い、
いろんな気持ちがあったと思うんだけど・・・
二人とも、くしゃあって泣き出しそうな顔で笑って、
「じゃあな」
最後は、それだけで。
言葉なんかなくても、
二人は通じ合ってるんだ。
男同士って、
なんか良いなって思った。
「Aも頑張れよ」
大倉にはずっとずっと頼りっぱなしだった。
上手くいかない時はいつも、
支えてもらって・・・
ありがとう、って、
何万回言ったって、
足りない。
これからは・・・
亮と二人で支え合ってくから。
「大倉、またね。
大倉も頑張ってね」
「おお。
はよ追いかけてき？
亮ちゃん、もう歩いてってるで？」
大倉が苦笑いしてる。
「ほんとだ。
亮、せっかちだから・・・」
きっと、違うんだ。
亮、私と大倉が最後に話せるように、って。
不器用な、亮の優しさ。
「大倉、ありがとう」
それだけ伝えて、
通りに向かって歩き出した亮の背中を追いかける。
「亮、待ってよ。
なんで先行っちゃうの？」
腕に掴まったら、
「うわっ」
照れて真っ赤っか。
乗り込んだタクシーのバックミラーに、
手を振る大倉の姿が映ってる。
ずっとずっと友達だよ。
恋してた気持ちはいつしか形を変えたけど・・・
大倉と出会えて良かった。
空港の搭乗口で、
泣くのを必死でこらえてたけど・・・
「すぐ追いかけておいで？
寂しいけど、
俺、先に行って、
生活の基盤を固めとくわ。
Aの好きそうな店、色々探しとく」
亮に優しくそう言われたら、
涙が溢れて・・・
一旦、頬に熱い粒が流れたら、
止まらなくなってしまって。
亮が困り果ててる。
「泣くなや・・・」
別れた時でも泣けへんかったのに、どうしてん？って。
「ああ、もお。
ごめんって。
泣かんといてえや」
なんでか、喧嘩してもないのに、
亮、悪くないのに、
謝ったりして。
こんなに、おろおろしてるの、
あの初めての夜、
私が泣いちゃった時以来だ。
「泣かれんの弱いねんて。
A、泣き止んで？」
優しくされると、
余計に泣きたくなる、って、
知らなかった。
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水蓮(プロフ) - foolさんの書かれる亮ちゃんはとても切ないですが、すがすがしく幸せいっぱいであったかい気持ちになりました。フィクションの世界ですが、本当に世界が見えました！本物のエイトさん達も幸せであってほしいといつも思います。ありがとうございました(*^^*) (2018年12月20日 13時) (
レス) id: afd9decb97 (このIDを非表示/違反報告)
ひ み さ(プロフ) - 仲良し家族＆夫妻、素敵です(≧▽≦) ありがとうございました(*^^*) (2018年12月20日 10時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - はじめまして。完結、お疲れさまでした。先が気になって、合間をぬって最後まで一気に読ませていただきました。大倉くんバージョンも錦戸くんバージョン、どちらを読んでも切なくなり、どっちの落ちも読めて大満足です。ありがとうございました。 (2018年12月19日 23時) (レス) id: bd882afe36 (このIDを非表示/違反報告)
水蓮(プロフ) - 本当にお疲れ様でした。実は大倉くんのお話を読みながら、感激しながらも亮ちゃん落ちをずうっとまってて。だからエピローグを読ませていただいて、凄く嬉しくてホッとして。。投票も行ってまいりました！ほかのお話もドキドキしながら見させていただきますね。 (2018年12月6日 19時) (レス) id: afd9decb97 (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 完結、おめでとう＆お疲れ様でした(*^^*) 終始ドキドキハラハラで楽しかったです(≧▽≦) アンケート、投票しました〜♪ (2018年12月6日 18時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2018年11月6日 9時
