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追加のビールを持って来てくれたバーのマスターが、
「今日、花火大会やってるんだって。
屋上開放してるから。
見て行ったら」
常連の私たちにだけ、
耳打ちしてくれた。
３人で屋上へ登る。
高いところって、昔から少し怖い。
こんなこと言ったら、
大倉に、
お前にも怖いものあるねんな、って笑われそうだけど・・・
花火の上がる音が遠くの空から聞こえてきた。
ビルの隙間に覗く、
色とりどりの大輪の花々。
「うわあ・・・
めっちゃ見えるやん」
「ほんまや。
特等席やな」
大倉と亮ちゃんの声が重なった。
そのあとはみんな言葉を失って、
儚い夏の夢を見てた。
私は・・・
今でも大倉が好きなのかな。
大学時代の大倉にはいつも彼女の影がちらついてたけど、今は違う。
だからって、
私を今更、女としてなんて、
見てくれるはずもなくて。
とっくに諦めてるはずなのに、
まだ不意打ちの笑顔に、
胸がときめく。
今も・・・
隣で空を見上げてる横顔。
広い肩と、大きな掌。
見つめるだけで、胸が破裂しそうに苦しい。
長い年月をかけて複雑に絡まった感情は、
自分でも手に負えなくて。
この空に投げ捨ててしまいたい衝動にかられる。
いっそ、忘れてしまえれば・・・
「あ、電話や。
ちょっと待っといて」
大倉が屋上を駆けて行く。
その時、強い風が吹き抜けて、
思わず身体が強張った。
落ちそう・・・
後ずさりしかけた時、
手にあったかい感覚がして・・・
びっくりして隣を振り返る。
亮ちゃんが、まっすぐに空を、見上げたまんまで、
私の手をきつく握りしめた。
「ほんまは怖いねやろ？
高いとこ。
でも花火は見たいねんな？
当たりやろ？」
ふざけた口調で言ってくれて、ほっとした。
深い意味なんてない。
そのはずだったのに・・・
「なあ、ほんまに大倉と何もないんなら・・・
俺にもチャンスある？」
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yume.no.(プロフ) - 更新ありがとうございます！もうすでに切ないですねー（ ; ; ）両方楽しみにしてますね♪ (2018年5月21日 17時) (
レス) id: 716f977705 (このIDを非表示/違反報告)
マッキー(プロフ) - おお！両方めちゃ嬉しいです！楽しみにしていまーす！ (2018年5月21日 13時) (レス) id: 91ea55fdc2 (このIDを非表示/違反報告)
にゃー(プロフ) - うわぁ！本当に両方書いて頂けるなんて、嬉しいです。楽しみにしています( ´ ▽ ` ) (2018年5月21日 12時) (レス) id: 28eb8ac8ae (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - やっぱり、僅差だったんですね〜(*^▽^*) 両方書いていただけるなんて…ありがとうございます、楽しみにしてます♪ (2018年5月21日 12時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
You∞(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみに読ませていただいています。私は、大倉さんとのラストが読みたいです。 (2018年5月19日 22時) (レス) id: d4e699acfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2018年5月1日 9時
