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花火。1 ページ4

夏が終わろうとしてる。


運命の再会を果たした、
あの日から、2ヶ月半が過ぎた。


私と大倉は、また、
飲み仲間、そして、ゲーム仲間に戻った。


いつものバーで飲んだくれたあとは、
大倉の社員寮の部屋で明け方までゲーム三昧。


3年の空白なんてなかったかのように、
大倉は今夜も自然体だ。


昔と違うのは・・・


間に亮ちゃんがいること。


「なあ、二人ってほんまに何もなかったん?
男と女やのに・・・」


亮ちゃんの言葉に、
胸がざわつく。


「な、何にもないよ、ねえ?」

向かい側の席の大倉に同意を求めたら。


「いっぺんだけな、あったにはあったけど」


あっさり暴露。


「えっ?!・・・」


これには亮ちゃんの方が目を白黒させた。


完璧に誤解されてる。


「いや、キスやで?
亮ちゃん、深読みしすぎやって。
酔った勢いのキス。
そんぐらいあるやろ」


大倉が笑って訂正したら、
亮ちゃんがやけに大げさに胸をなでおろした。


「なんや、キスな。
キス。
キス・・・。
キス?
キスって、・・・
えっと、あかんやつやん」


亮ちゃんてば、
呪文のように、

キスという二文字を唱えるから、
気恥ずかしくて仕方ない。


「あかんないわ。
俺、亮ちゃんにも出来るで」


大倉がふざけて、
亮ちゃんの肩を抱いて、
顔を傾けてキスの仕草してる。


「お前っ、やめろや。
きしょいねん」


亮ちゃんが必死で逃げてるのがおかしくて。


つい、声を立てて笑っちゃった。


亮ちゃんが私を見て、
少し照れ笑いした気がして。


ドキッとなる。


違うってば。


亮ちゃんも大倉と同じ。

私のことはただの友達だと思ってるはず。



うぬ惚れないようにしよっと。


もう二度と傷付きたくないから・・・

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yume.no.(プロフ) - 更新ありがとうございます!もうすでに切ないですねー( ; ; )両方楽しみにしてますね♪ (2018年5月21日 17時) (レス) id: 716f977705 (このIDを非表示/違反報告)
マッキー(プロフ) - おお!両方めちゃ嬉しいです!楽しみにしていまーす! (2018年5月21日 13時) (レス) id: 91ea55fdc2 (このIDを非表示/違反報告)
にゃー(プロフ) - うわぁ!本当に両方書いて頂けるなんて、嬉しいです。楽しみにしています( ´ ▽ ` ) (2018年5月21日 12時) (レス) id: 28eb8ac8ae (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - やっぱり、僅差だったんですね〜(*^▽^*) 両方書いていただけるなんて…ありがとうございます、楽しみにしてます♪ (2018年5月21日 12時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
You∞(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみに読ませていただいています。私は、大倉さんとのラストが読みたいです。 (2018年5月19日 22時) (レス) id: d4e699acfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:fool x他1人 | 作成日時:2018年5月1日 9時

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