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「亮ちゃんてさ、
会社では一番の出世頭やのに、
プライベートん時、小学生やもんな。
まあ、そんだけ、
お前に気を許してるんちゃう？」
「うん、そうだよね。
私はいまだに亮の前では、
ちょっと緊張感あるんだけどね」
ふふって、笑う顔が、
なんでやねんてぐらいに可愛ええ。
「なんでやねんな。
何年、付き合うてるねん」
「だって。
亮、見た目は無駄にかっこいいじゃん。
中身は子供で、
甘えん坊で、
捨て犬みたいに人を警戒してて、
そのくせ信じたくて、
不器用でさ。
面倒くさい人なんだよ」
はあ？
ここにきて、のろけ？
「確かにな。
亮ちゃんて、めんどいよな」
そこだけ肯定しておく。
「大倉、言い方。
仮にも親友でしょ」
お寿司が、Aの柔らかそうな唇の中に吸い込まれてく。
わさびがきつかったんか、
しかめ面で耐えてんのがまた可愛ええ。
思わず、見とれて箸落としそうなるわ。
A、大人んなって、めっちゃ綺麗なった。
それは亮ちゃんのせい？
あかんあかんあかんて。
社員寮の壁の薄さのせいや。
この２年の間に、
不意に何回か聞いてもうた、
こいつの甘いよがり声が、
ひとりでに浮かんでくる。
こうしてる時からは想像出来ひんような、
甘ったるい、色っぽい声してる。
色事にはオクテに見えてたのに、
案外、・・・えろいんかな。
こいつをそうさせてんのは、
俺やなくて、亮ちゃんやのに・・・
嫉妬で張り裂けそうな心の片隅に、
他の男で鳴いてるその声に興奮してる自分がおって、
情けなくて、泣きたかった。
最近はめっきりないけど・・・
亮ちゃんはほんまに浮気してんのかな。
本人に確かめようって何回も思うのに、
聞く勇気がない。
出張いうんは、嘘やねん。
亮ちゃんは、Aに嘘ついてる。
俺は・・・
「なあ、
亮ちゃんさ、もしかして・・・」
浮気、してんちゃう？って。
喉元まで出かけた時。
窓の外から、
ガラス越しに突き刺さる鋭い視線に気付いた。
亮ちゃんが、嫉妬にゆらゆらした目で、俺を睨みつけてる。
そんな目で見るぐらいなら、
なんでほったらかしにしとくねん。
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yume.no.(プロフ) - 更新ありがとうございます！もうすでに切ないですねー（ ; ; ）両方楽しみにしてますね♪ (2018年5月21日 17時) (
レス) id: 716f977705 (このIDを非表示/違反報告)
マッキー(プロフ) - おお！両方めちゃ嬉しいです！楽しみにしていまーす！ (2018年5月21日 13時) (レス) id: 91ea55fdc2 (このIDを非表示/違反報告)
にゃー(プロフ) - うわぁ！本当に両方書いて頂けるなんて、嬉しいです。楽しみにしています( ´ ▽ ` ) (2018年5月21日 12時) (レス) id: 28eb8ac8ae (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - やっぱり、僅差だったんですね〜(*^▽^*) 両方書いていただけるなんて…ありがとうございます、楽しみにしてます♪ (2018年5月21日 12時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
You∞(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみに読ませていただいています。私は、大倉さんとのラストが読みたいです。 (2018年5月19日 22時) (レス) id: d4e699acfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2018年5月1日 9時
