二つの場所からお迎え ページ43
私は目の力を手に入れたあと、暫くはその力を操る訓練に勤しんだ。何故なら、能力の制御が効かない状態で外に出てしまったら私は壊れてしまうからである。
相手の嘘を見破る、それはつまり相手の本心を全て引っ張り出すということである。どんなに小さな考えでも私の脳の中に入ってきてしまう。そうなってしまえば私は直ぐに混乱してしまう。
中にはとてつもない恨みを心のうちに秘めている人だっている。そんな人たちの本心を覗いてしまえば、途端に私の心は黒く淀んでしまい、動くことすら気だるくなってしまう。
沢山の霊が潜むこの辺一帯では当然怨霊もいた。そいつらの気持ちを真に受けてしまい、一度吐いてしまった。
気持ちを読んで、苦しんで、立ち直る。これをひたすら繰り返し、やっとフィルタを掛けられるようになった。直感で、『覗いていい心』と『そっとしておくべき心』を区別できるようになった。
「さて……私の力も必要無くなってきたかな?君がここまで成長してくれて良かったよ」
ある日、魔王からこんなことを言われた。それは、私の独立を意味する言葉であった。
その日の23:00。やっと皆が迎えに来てくれた。
「頃合いかと思って来たよ。久しぶりだね」
アミさんは再開早々、優しい微笑みを見せながらこう言ってくれた。リスト君は、アミさんよりも早くこの部屋に駆け込んできた。顔中に汗を流して目を大きく見開きながら。私と目があった瞬間、ほぅ……と大きなため息をついていた。
「……そういえば、もう一人いるぞ。私の後ろに」
ユウさんは、ある人の手を引いて私に話ながら部屋に入ってきた。その人は、どこかで見たことのある顔をしていた……
「……痛いな!そんなに強く握らなくてもいいだろ!?」
その荒っぽい口調と声には聞き覚えがあった。更にほっとした瞬間だ。
「……お嬢ちゃん、再開記念にメントスコーラでもやるかい?」
いつかの助手席の人だ。
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all-A(プロフ) - cherrycherryさん» cherrycherryさんに依頼をして良かったです!ありがとうございました!あと、FBでずっと名前を間違えてました、ごめんなさい!!スライディング土下寝をして謝罪致しますo=__ (2018年6月30日 23時) (レス) id: 2088fb1627 (このIDを非表示/違反報告)
all-A(プロフ) - cherrycherryさん» 今まで指摘されなかった箇所を指摘していただいたので、更に成長できそうな気がしました(成長してみせます!)誤字脱字をまずどうにか直しますw地の文についてがなかなか難しそうだなと思いました。。。工夫する方法を模索しながら少しずつ直していきます! (2018年6月30日 23時) (レス) id: 2088fb1627 (このIDを非表示/違反報告)
cherrycherry(プロフ) - 誤字です。なんだか小説の醍醐味をし無して→小説の醍醐味を無視して です。失礼致しました。 (2018年6月30日 23時) (レス) id: 988260ed02 (このIDを非表示/違反報告)
cherrycherry(プロフ) - シンプルな文章から挑戦してみて下さいませ!以上を持ちまして私からのアドバイスを終了させてもらいます!これからも更新頑張って下さいね! (2018年6月30日 23時) (レス) id: 988260ed02 (このIDを非表示/違反報告)
cherrycherry(プロフ) - と思います。作者様は物語の構成がお上手だとお見受け致しましたので、そこをクリアして貰うとぐっとより良い作品に仕上がるのではないでしょうか?(*¨*) あとは比喩表現などを駆使し、文章に強弱などを付けるなどの技もありますが、まずは混乱を避けるためにも (2018年6月30日 23時) (レス) id: 988260ed02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Olivie x他1人 | 作者ホームページ:https://m.facebook.com/profile.php?ref_component=mbasic_home_header&ref_page...
作成日時:2017年4月6日 23時