バーテンダーの女 ページ11
助手席の男は、意味深な言葉を残して人の中へと消えていった。リスト君は、ボーッと立っていた。
「リスト君、とにかく食べようか」
そう言って、男たちから渡されたコンビニの食べ物を近くの机へ広げる。
「……その時って、なんの事だろうね」
と、リスト君が呟く。
「さて……人体実験だったり?」
軽い冗談を言ってみれば、リスト君は眼鏡の奥の目を大きく見開かせる。
「……冗談だよ。気にしないで」
と、言ってみても……彼は不安がる表情を緩めない。
「もし……そんなことになったら……君だけでも逃げるといいよ」
リスト君が言う。パスタを巻いているフォークを持つ手をカタカタと震わせながら……説得力がない。
「恐いんなら、格好つけなくていいよ」
そう言うと、リスト君の表情がみるみるうちに沈んでいく。可哀想だなんて思わない。
「……まあいいや」
なんとなくそう言って、席を離れる。コーラを片手に周辺をウロウロしていたら……
「そこの子、さっき連れられて来た子だよね」
と、後ろから声が飛んできた。後ろを振り向くと、そこには女性が立っていた。ミニスカートの警察服を来て、銀色のストレートロングヘアを揺らす女が立っていた。
モデルのように細く、高く、しかし目付きは男並みに鋭い女だ。
「見た感じ……アンタ高校生だよね。じゃあお酒は無理か……」
さっきから『そこの子』だとか『アンタ』だとか、失礼な呼び方ばかりする。
「ああ、ごめんね。私はアミ。そこのバーテンダースペースで今日だけマスターをしてるんだ。気になることがあったら聞きに来いよ?」
とだけ言う『アミ』と名乗る女。
……なんだろう。いい人なのか悪い人なのか分かんない。
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all-A(プロフ) - cherrycherryさん» cherrycherryさんに依頼をして良かったです!ありがとうございました!あと、FBでずっと名前を間違えてました、ごめんなさい!!スライディング土下寝をして謝罪致しますo=__ (2018年6月30日 23時) (レス) id: 2088fb1627 (このIDを非表示/違反報告)
all-A(プロフ) - cherrycherryさん» 今まで指摘されなかった箇所を指摘していただいたので、更に成長できそうな気がしました(成長してみせます!)誤字脱字をまずどうにか直しますw地の文についてがなかなか難しそうだなと思いました。。。工夫する方法を模索しながら少しずつ直していきます! (2018年6月30日 23時) (レス) id: 2088fb1627 (このIDを非表示/違反報告)
cherrycherry(プロフ) - 誤字です。なんだか小説の醍醐味をし無して→小説の醍醐味を無視して です。失礼致しました。 (2018年6月30日 23時) (レス) id: 988260ed02 (このIDを非表示/違反報告)
cherrycherry(プロフ) - シンプルな文章から挑戦してみて下さいませ!以上を持ちまして私からのアドバイスを終了させてもらいます!これからも更新頑張って下さいね! (2018年6月30日 23時) (レス) id: 988260ed02 (このIDを非表示/違反報告)
cherrycherry(プロフ) - と思います。作者様は物語の構成がお上手だとお見受け致しましたので、そこをクリアして貰うとぐっとより良い作品に仕上がるのではないでしょうか?(*¨*) あとは比喩表現などを駆使し、文章に強弱などを付けるなどの技もありますが、まずは混乱を避けるためにも (2018年6月30日 23時) (レス) id: 988260ed02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Olivie x他1人 | 作者ホームページ:https://m.facebook.com/profile.php?ref_component=mbasic_home_header&ref_page...
作成日時:2017年4月6日 23時