愛しき者へ

玄弥お兄ちゃん ページ29

玄弥「吹雪、足大丈夫か？」
うん、大丈夫だよ。
玄弥「今日の帰り、送ってく。」
毎日、悪いよ。
玄弥「兄ちゃんの頼み、聞いてくれへん？」
うう、玄弥お兄ちゃん。じゃあ、お願いします。
玄弥「決まりだな。」
モブ「あの、吹雪さん。」
ん？どうしたの？
モブ「どうして？不死川さんのことを、玄弥お兄ちゃんと呼んでいるんですか？」




それはね、昔の癖なの。それに、今さら玄弥君なんて呼べないよ。
モブ「そうなんですか。」
うん、玄弥お兄ちゃんは私の大切な人なんだ(ニコ)
玄弥「吹雪、俺もだぞ。」
モブ「2人は、付き合っているんですか？」
付き合ってないよ。
玄弥「付き合っているように、見えるのか？」
モブ「はい、見えます。」
初めて、知ったな。
玄弥「吹雪、そろそろ昼。」



あ、本当だ。玄弥お兄ちゃん、お昼食べよう。
玄弥「ああ。」
悪いけど、行くね。
(教室を出る)
玄弥「吹雪、今日の弁当さ。俺が、作ったんだ。」
楽しみだな。
玄弥「吹雪、今日は外で食べないか？」
うん、外行こう。
(外に出る)
風が気持ちいな。
玄弥「あそこの、ベンチで食べよう。」
そうだね。



(ベンチに座る)
玄弥「はい、吹雪。」
ありがとう、玄弥お兄ちゃん。
(お弁当箱を開ける)
お〜美味しそう。
玄弥「味には、自信がない。」
いただきます(パク)
玄弥「どうだ？」
美味しいよ、玄弥お兄ちゃん(ニコ)
玄弥「そうか、良かった。」
あ、玄弥お兄ちゃん。アーン
玄弥「卵焼き、少し甘いな。」
そうかな？私は、好きだよ。




ねえ、玄弥お兄ちゃん。
玄弥「どうした？」
明日、暇かな？
玄弥「暇だよ。」
良かったら、私とでかけない？
玄弥「ああ、行く。」
本当！玄弥お兄ちゃん〜。
玄弥「はは、どこ行くんだ？」
どこにしょうかな。
玄弥「行きたい所、あるか？」
なら、水族館行きたい。
玄弥「水族館？」
子供ぽいかな？
玄弥「そんなことないぞ、水族館。行こうな、2人でな。」
うん、楽しみにしてるね。

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