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百七十五話 憑依 ページ7

腐っても上弦。しかも弐。


カナヲも伊之助も、俺だってボロボロ。
反射神経、回復力、速さ、技の精度。どれをとっても化け物級。勝ち目はゼロにすら等しい。






「無駄だよ。太刀川くん。君の技は四年前のあの戦いの時に全て記憶してる。同じ技をいくら俺にしたって無駄だよ。」

「分かんねえぞ。なんかエクスカリバーみたいなやつ出るかもしんねぇだろ。」

「ははっ!それは確かに見たいね。」





伊之助もカナヲも攻撃を仕掛けるが全て上手く躱される。伊之助はともかくカナヲはカナエさんの時に技を覚えられている。




「ほら、俺を飽きさせないでよ。太刀川くん、前みたいな不思議な術使ってよ!」

「あれ体力使うんだよボケ!どんだけ恨まれてんだこの野郎!鬼舞辻無惨なんてお前の倍以上あったけどな!」

「あらら。」





しかしこのまま一方的な攻撃をし続けては時間の無駄。今のうちに出せるものは出し尽くしていた方が良いだろう。

構えを変えて足に力を入れる。







「炎の呼吸 弐ノ型―――――」

「え?」




昇り炎天(のぼりえんてん)






まるで昇る炎の様ないきなりの斬撃に童磨は反応が遅れて顔にもろに攻撃を喰らう。





「おい、それ炎のおっさんの…」




カナヲと伊之助が目を見開いて此方を見つめる。

分かってる。霊の呼吸は水の呼吸の派生。俺が使えるはずが無い。





「ねぇ、どうして君がそんな技を使えるの?流派とか色々あったと記憶してるんだけど。」

「童磨。凄腕霊媒師っていうのは憑依ってのが出来るんだぜ。」


「……ははっ」




頬を紅潮させ玩具を見つけた子供のような反応を示す童磨。




「死人に口なし。だがお前への怨みが俺の力を更に高める。なぁ、不確かな存在に殺されるってどういう気持ちだ?」






刀をさらに構え直して目の前の強敵を睨む。視界の隅には炎の羽織がハラりと揺れた。

百七十六話 反撃開始→←百七十四話 極楽浄土



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矢車菊(プロフ) - うわぁ〜!大満足過ぎる内容でした!太刀川くんめちゃくちゃかっこ良いし、面白かったです😍 (2023年1月16日 1時) (レス) @page21 id: 0b94572497 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - とても面白いですね❤️続きを更新してほしいです (2022年7月30日 21時) (レス) @page21 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
勇希斗(プロフ) - 来世はマカロニになりたいさん» し、死んでる!? (2022年6月5日 16時) (レス) id: 902f734160 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - いつメンが、ジャングルと化してて笑う。「おい!!この方は、ごりr((とへb((ンン“、、、しななくて、ちいさくて、うるさいんだぞ!」 (2022年6月3日 10時) (レス) @page21 id: 87f77450ee (このIDを非表示/違反報告)
来世はマカロニになりたい - 勇希斗さん» 失礼だぞ!この人らはゴリr(((( (2022年3月25日 15時) (レス) id: ce524a8807 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AOI 3 | 作成日時:2020年8月19日 19時

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