2―バトル ページ19
「こんにちはAさん」
「先生をつけなさいバカチン」
「ごめんなさいAさん先生。」
「さんは要らん」
中庭のベンチで小説を読んでいればとんでもねぇことに無一郎がきた。
何が問題かと言うと、コイツ中学生である。つまり中等部。そしてここ高等部。
いや、普通にダメでしょ。
「僕は先生の元継子。なら一緒に居るのが道理なんじゃ…?」
「道理じゃねーよ。帰れ人気投票三位。」
「僕の中での一位は貴方です。」
「喧しいわ。」
いかんいかん。口車に乗せられるな。恐らくコイツは前世の記憶がある。じゃないと俺の机の上に御札を置くなんて一歩間違えたらいじめみたいなことする筈がない。
「でも僕達同じ将棋部の仲じゃないですか。」
「あーあ。いくら人手不足とはいえなんで将棋部の顧問なんかしちゃったんだろ。」
「運命ですかね。」
「お前もう黙っとけ。口開かなかったら可愛いから先生を癒してくれ。」
隣に座ってくる無一郎。行けよ部活に。
まあ、可愛いから饅頭あげちゃうけど。レッツシェアハピ饅頭。
二人でもそもそ饅頭を食べていれば軽やかな足音と共に胡蝶しのぶが現れる。
「あら先生奇遇ですね。丁度模擬テストの問題について質問があったんです。」
「しのぶ、お前現代文の模擬テスト百点だったろ。」
「いえ、先生と私の恋の模擬テストです。」
「お前そんな知能指数の低そうな発言するやつだったけ?」
少なくとも俺の知る胡蝶しのぶという女は1言目には死ね。二言目にはキモイ。三言目には拳が飛んでくる女だ。
こんな売れないホストみたいな発言する奴ではない。
「ゲッ。胡蝶さんなんでいるの?」
「あら無一郎くん。お子様の貴方には高等部はまだ早いですよ。はやくご自身の学び舎に戻っては如何でしょう?」
「えなに。お前ら不仲なの?」
急にバチバチしだした二人は火花を散らして無言で睨み合っている。
「関係ないじゃん胡…えっと誰だっけ?」
「突発性過ぎるだろお前の記憶喪失。」
さっきまでバリバリ胡蝶さん呼んでたろ。
「無一郎くん、一応私は先輩ですよ?先輩には敬語を使うべきですからね。今度舐めた態度とったらケツにフェンシングしますからね。」
「しのぶ、相手中学生。」
「あら先生。そうやって無一郎君の味方するんですね。ぴえん超えてぱおんですよ。」
「ぴえ……あ、そうか。お前JKか。」
貫禄ありすぎて忘れてたわ。
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矢車菊(プロフ) - うわぁ〜!大満足過ぎる内容でした!太刀川くんめちゃくちゃかっこ良いし、面白かったです😍 (2023年1月16日 1時) (レス) @page21 id: 0b94572497 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - とても面白いですね❤️続きを更新してほしいです (2022年7月30日 21時) (レス) @page21 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
勇希斗(プロフ) - 来世はマカロニになりたいさん» し、死んでる!? (2022年6月5日 16時) (レス) id: 902f734160 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - いつメンが、ジャングルと化してて笑う。「おい!!この方は、ごりr((とへb((ンン“、、、しななくて、ちいさくて、うるさいんだぞ!」 (2022年6月3日 10時) (レス) @page21 id: 87f77450ee (このIDを非表示/違反報告)
来世はマカロニになりたい - 勇希斗さん» 失礼だぞ!この人らはゴリr(((( (2022年3月25日 15時) (レス) id: ce524a8807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AOI 3 | 作成日時:2020年8月19日 19時