百四十話 分裂能力 ページ6
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―――――パシッ!
「え、何?」
「ほらね。Aさんは反応が鈍くないから鼻つまめない。」
「本当だ!凄いですね、太刀川さん!」
「え、ありがとうございます?」
いきなり顔に手が伸びてきたから掴んだらめっちゃ褒められた。どういうこと?
「鋼鐵塚さん探すから太刀川さんもご一緒にどうかと思いまして。」
「おっおう……」
無一郎が探してんのは分かってるけど柱を手伝わせるってコイツすげぇな。
「ん。何だこの気配?」
「ん?誰か来てます?」
「そうだね」
刀に手を伸ばしたと同時に裾がゆっくり開く。
瞳に文字は確認出来ないが気配のとぼけ方の巧さ。
“上弦ノ鬼”
「霊の呼吸 壱ノ型――――――」
“霊魂一風”
大きく足を踏み込んで突くが掠っただけだ。
ヒィィィと情けない声を零しているがバッチリ避けている。
続けざまに竈門と禰豆子が攻撃を仕掛けて無一郎が首をはねる。
だがそんな簡単に殺られるわけない。俺たち
「時透くん油断しないで!」
「無一郎!体制整えろ!!」
「!」
とばした筈の首は再生されていた。
そしてとばした首からは身体が再生。
「分裂か………!無一郎!!」
鬼によって大きな風が起こり竈門兄妹と俺は咄嗟に壁や柱を掴んだが直撃した無一郎は勢いよく屋外へと吹っ飛ばされる。
「カカカッ……楽しいのぅ…豆粒がよく飛んだ。なぁ
「何も楽しくはない。儂はただひたすら腹立たしい。
「そうかい。離れられて良かったのう」
なんだコイツら。
首を同時にはねるタイプか本体がいるタイプか…
クソっ、考えながら攻撃を仕掛けねぇと…!
「うグッ!」
「竈門!…チッ!」
積怒と呼ばれた鬼の錫杖から放たれた電撃に身体の自由を奪われる。
あぁ、だから嫌な予感してたんだ。俺はただ温泉つかって無一郎とのんびりしたかっただけなのに…………
「はぁ、イライラすんなぁ……」
俺の休暇を奪った代償は高くつくぞ鬼―――――――
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菜穂(プロフ) - 瑠碧さん» すみません間違えて違う人にレスしてました。ピクルーのキミの世界メーカーだったと思います (2022年1月16日 14時) (レス) id: 97df43ce45 (このIDを非表示/違反報告)
マロン - 百五十五話のヘルメットって壱とかでやりすぎ都市伝説でてきてるんで今更ですよね() (2020年10月2日 20時) (レス) id: 31c3af07a3 (このIDを非表示/違反報告)
瑠碧(プロフ) - 壱から読んできました!とても面白いです!ところで、このイラストって、何メーカーさん使ってるんですか? (2020年9月5日 10時) (レス) id: 3cee96974c (このIDを非表示/違反報告)
うんうん - しのぶちゃん生きて欲しい。そして、二人の恋愛が見たい!!これは私の願望なので、決まったオチで構いません(上から目線でスミマセン)ですが!二人のそういった絡みは見たいです!! (2020年8月17日 1時) (レス) id: 0f3063d9b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽみぃ(プロフ) - その癖は今回は直さなくて大丈夫です‥‥とっっってもおもしろいので!!終わり方気になります!何から目線って感じですが、書きたいように書いちゃって下さい!私はそれが一番好きです!!ギャグもシリアスも最高!! (2020年8月16日 20時) (レス) id: 9044165cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AOI 3 | 作成日時:2020年7月23日 20時