42話 ページ47
Aside
「……無理」
『えッ……!!?』
「私は虜囚。足首は鎖で繋がれているから、脱出装置のある所まで行けない」
敦が今度は明らかに悲しんでいる声を出した。
……御免なさい、でもこれで皆は助かる。
例え私が助からなくても、大丈夫。
1人の自分の命より沢山の人の命の方が大事でしょう?
私は「そんな……Aちゃん……何で…………駄目だ……」と絶望している敦に私は追い討ちするように「私の事は諦めて……」と云った。
死ぬのは怖いけど、大丈夫。
大丈夫だから、私。震えないで……。
「駄目だッ!!そんなの駄目だッ!!今すぐ軌道を変えるンだッ!!」
……こんなに心配してくれて嬉しいよ、敦。
私は今まで一筋の光も無かった。
でも、今日判った。
私にも選択肢はある、と……!
私は聞こえているだろうか、敦に向かって云った。
敦は苦痛の声を漏らす。
「私の命を犠牲にしてたくさんの人を助ければ……きっと私は入社試験に合格できる。本当の探偵社員になれる。……なら、何も惜しくない」
「止めるンだァッ!!」
私の乗っている飛行機が敦のいる白鯨に近づく。
「Aちゃんッ!聞いてくれッ!!」と敦が叫ぶ。
「有難う。……御免なさい」
私はもう悔いはない、微笑み乍ら私は云った。
白鯨と私の乗っている飛行機がぶつかり、爆発が起こる。
白鯨から3つのパラシュートが落ちるのを見て私は安心した。
きっとあの中に敦が居る。無事だ。
______良かった。
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白夜月雫 - ルナ・スカーレットさん» ギリギリでした!大丈夫です(*⌒▽⌒*)頑張ります! (2018年7月25日 14時) (レス) id: 74159afe69 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ・スカーレット - オチアンケートまだ続いていますか?私は太宰さんがいいです。終わっていたらすみません。これからも頑張ってください! (2018年7月25日 14時) (レス) id: 431e23ca16 (このIDを非表示/違反報告)
白夜月雫 - Aliceさん» これは本物です( ..)" (2018年7月25日 12時) (レス) id: 74159afe69 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 僕のサブ垢です!たまーに来るのでよろしくお願いします( ..)" (2018年7月25日 10時) (レス) id: b14ba397c9 (このIDを非表示/違反報告)
白夜月雫 - チェスドールさん» おぉお!?コメント有難うございます(。_。*)好きな組み合わせですか!良かったです!更新頑張ります! (2018年7月23日 21時) (レス) id: 74159afe69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜月雫 | 作成日時:2018年7月22日 15時