【MHA】嘘つきの人形使い (ページ19)

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その日の夕方。相澤は職員室で生徒の情報を
まとめていた。八百万までの情報はまとめたが…
Aの情報はまだ手付かずだ。相澤は知っている
限りの情報を“包帯だらけの腕”でパソコンに
打ち込んだ。

相澤「(蝶影A。個性、蝶。蝶を自在に操る
ことができ、分身を作り出すことも可能。性格は
やや好戦的。変態的な性癖を持つが、学力共に
身体能力が高く、これからの成長が伺える。)」

分身以外の活用もできるかもしれないが今
知っているのはこれで全てだ。ふぅ、と相澤が
息を吐くと後ろから「あら、ワタシの情報？」と
Aの声が聞こえた。振り返ると生徒から
集めたアンケートやらの束を持っているAの
姿があった。

「ワタシの事考えてたのね♥嬉しいわ♥」
相澤「敬語で話せ。」
「あら、そっちのが好み？いいわ♥そういうのも
嫌いじゃないから♥」
相澤「…もう帰れ」
「んふふ♥分かったわ、またね♥相澤せんせ」

アイツは何を考えてるのか、と相澤は、包帯
だらけの頭を抑えたくなった。道化じみた言動
からは何も読み取れず、嘘なのか本当なのか
全くわからない。

相澤「(…合理的じゃない)」

相澤は首を小さく振ってから松葉杖をもって
椅子から立ち上がった。