【MHA】秘密結社「猫騙し」 (ページ3)

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秘密結社「猫騙し」。裏社会で知らぬ者なし。
というのは本当のこと。そして私はそのボス。
ボスってさ、結構面倒なのよね。

猫騙しは人材派遣会社…と見られてるけど、
実際はスパイ活動。私の目的のため。
部下の幸せのため。悪いことなんてとうに
知ってるけど、今更止められない。

私達の目的は、
「ヒーローと敵の境をぐちゃぐちゃにすること」。
そのためならなんでもやる。

それが私達の思想なのだから。

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？「雄英、ですか？」
「そう。潜入しようと思って。」

高級そうな部屋。ここは猫騙しの拠点の一つ。
私はその部屋に置かれている椅子に腰かけていた。
目の前の男は狭間奏。通称、ハザマ。
現在は死穢八斎會に潜入している私の優秀な部下。

狭間「ですが、ボス。貴方はこの会社のトップ。
そして裏社会のトップです。もう少し、自覚を
持ってください。今や、大きな会社となったん
ですから。」
「分かってるよ、そんなこと。
でも…最近つまんないんだよねぇ。」

オールマイトの記事ばっかりで、つまらない。
そりゃ、敵達も湧くよね。

「私はね、ハザマ。不満なんだよ。」
狭間「はあ。そうですか。」
「ヒーローを中心とする世界に。人は、自身を
助けてくれる人を過大評価しすぎる傾向にある。
例えば、オールマイトを例にあげよう。」
狭間「(ああ、始まった。)」

ハザマが嫌な顔をしていたけど、
私は気にせずに話した。

「オールマイトが人を殺したとする。
それを信じるものを…Xとして、
Xは何人いると思う？」
狭間「さぁ。全体の人数がわからないので、
評価しかねます。」

「そうなんだよ、ハザマ。世界の人口はもう、
私が全て理解するに難しくなるほどいる。
全人類がオールマイトを支持するとして、
さっきの例を信じるものは極わずか。
おかしいよね。」
狭間「ボス。それは憶測では？」

最もな意見だ。これは私の憶測でしかない。
でも、そうじゃない。

「そう思うよね。でも本当なんだよ、ハザマ。
この世界には、肯定と否定で溢れてる。
汚いね、ハザマ。」
狭間「そうですね。」
「じゃ、雄英の受験が来月に迫ってるから
受験勉強しに行くよ」
狭間「ボス！！！！」