【d!】×【○○】私、貴方と会ったことないけど。(zm) (ページ1)

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これまでのあらすじページ1

夏休み最終日に夢を見たAは、翌日、その夢の中で見た人と出会うことになる。

最初は会って少し話すだけだったが、とある事件をきっかけに彼女が特別な人であることが発覚。

秘密結社「我々」に誘われるも、これを受け入れることはせず、あくまで協力者として動くことに。

そんな彼女は、1人の老人と出会い、「黒蝶神社」の存在を知る。
それは、技術と英智をフル活用しても見つけることが出来ない、幻のような存在だった。

ゾムと共に過ごしていく中で、才能が開花。情報統制が厳しい社会で暗躍することとなる。

しかし、ある日の任務の準備を進めていたところ、両親が殺害されたことを知った。

黒蝶神社の行方、唯一の妹の安否、ゾムとの未来等、悩みの種は尽きない。

果たして、彼女はこれからどう生きていくのだろうか＿？

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こっから本編。

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泣き疲れて眠ってしまったようで、気がついたら夜明けが迫っていた。

ゾムはまだ寝ているのだろうか？そう考えていると、小さな声が聞こえてきた。

「ん…………はよ」

『おはよう』

「はやいなぁ…」

『目が覚めちゃったから』

「そか…今何時なん？」

『4時過ぎ』

「まぁ昨日早く寝たしそんなもんか」

とりあえずシャワーを浴びようと立ち上がり、シャワールームへと向かった。
適当にシャワーを浴びて出ると、ゾムがパソコンのある一点を見つめていた。

『何かあった？』

「んー…や、これ見てたら、なんとなーく法則分かってきたんよ」

指さしたのは、パソコンに打ち込んであった、事件現場のポイント。でも、どこに…？

「これさ、綺麗な渦巻き状になってんねん」

『渦巻き？……ほんとだ、私の家を中心にしてるのか』

「って事は、日没にここ…南西んとこ行けばソイツに会うんとちゃう？」

『うん…行こう』

「決まりやな！そんじゃシャワー浴びて来るわ」

『うん』

その後は朝食を食べて、ホテルを後にした。

今日は休日だから、髪を茶色に染めておけば、そこら辺の学生とそう変わらない見た目になる。

市街地で買い物をしつつ、情報をかき集めた。

「この辺りはあんまり人多くないな」

『暑いしね』

「んでも言うほどって感じやわ」

『んふ、それ北国の人には禁句だからね』

「おん」

こんな会話をして買い物をしてはいるが、お互い、周りの人の会話に聞き耳を立てている。

盗み聞きは良くないからね。宝石との約束だぞっ！(By作者)