助けてくれたのは ページ50
兵「ん？おいあれ誰だ？」
兵「さぁー？誰かの関係者かな？」
今は案内されたイスで座って読書してる。
でもやっぱり私の存在は人目を引くみたいでヒソヒソ噂されっぱなしだ。
兵「お姉さん、ここの関係者？」
「！！」
兵「名前は？」
やっぱりと言うべきか。
不審なのか声をかけられた
サカズキさんの帽子を更にグッと被り目が合わないように避ける
兵「…？黙ってないで、なんとか言えよ」
「ビクッ」
兵「もしかして一般人が紛れ込んだのか？だったら帰してやらなくちゃだろ？」
チッ
て舌打ちされた。
もうやだ…帰りたい…
サ「なにしちょる」
兵「サカズキ！いや、コイツ誰だろうなって。ずっとダンマリだし。」
サ「そいつはゼファー先生の客じゃぁ。これからもここに来る予定じゃけぇ、近寄るんじゃなか。」
兵「なんだよ、だったらそう言えばいいだろ？黙ってたら分かんねーよ！」
「ｶﾀｶﾀ…」
ジロッて睨まれてため息つかれる。
なんでこんな目に…
サ「話さないんじゃなくコイツはそもそも話せん」
兵「は？」
サ「声がでんのじゃ。」
兵「え、マジかよ。それは悪かったな。じゃー俺達はもう行くか。じゃーな、お嬢さん！」
兵「今度は紙とペン用意するぜ！」
腹減ったぁー
とか言ってさっきのが嘘みたいに2人は去っていった。
サ「だから近寄るなと言うちょるに。お前もなんで言わん。紙とペンがあるじゃろ」
「ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ…」
サ「はぁ。そろそろ飯の時間じゃ、一緒に行くか？」
「ブンブン…」
サ「そうけぇ。」
よっこらせ。
と呟いて隣に座るサカズキさん。
ご飯行かないのかな？
『あの…ご飯行かないんですか？』
サ「あ゛ぁ？…そろそろボルサリーノの奴が来るじゃろ。それまで居たるわ。」
「…」
サ「ここは海兵しかおらん。絡まれても何も言えんのじゃぁ不便じゃろ。」
「！！」
そう言ったっきり黙って座っててくれるこの人
ボルサリーノより頼りになる人だ…
『ありがとう』
サ「ふん。」
わざわざ少し距離を開けてくれてるのも気遣いかな？
きっと可哀想な子認定されてるんだね…。
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作者名：あつやき玉子 | 作成日時：2022年8月4日 15時
