緊張 ページ41
翌日
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。
レ「それじゃ、元気でな？」
『はい。レイリーさんもお元気で』
ロ「海兵はあとどのぐらいいるんだ？」
バ「あと半年とちょっとだね。早く帰ってほしいもんだよ。」
やれやれ。
なんて首をふるおばあちゃん
「クスクス」
レ「それじゃ、そろそろ行こうかロジャー。その海兵に見つかったら面倒だ。」
ロ「そうだな！A！」
「？」
ロ「いつかお前も海にでよう！！」
「！！」
バ「何言ってんだいロジャー！！そんなのダメに決まってんだろ！！」
ふふ、本当に面白くていい人。
レイリーさんと同じこと言うのね！
『また来てください、私待ってますから！』
―――
バ「行っちまったねぇ…」
『うん、寂しいね』
バ「バカに騒がしいからね、あいつらは。賑やかすぎんだ。」
「クスクス」『おばあちゃんも楽しそうだった。』
何言ってんだい
って海を眺めて目を細めるおばあちゃん。
海賊は好きじゃないみたいだけど、あの人達は私を助けてここまで連れてきてくれた恩人だって、大切にしてるみたい。
バ「さ、帰って午後からお店開けるよ。私は買い出しに行ってくるかね。」
『うん！私は店番してるね！』
さ、早く帰って営業しなくちゃ！
―――
本屋はぁ…開いてるねぇ。
店番はAかぁ。
ボ「うぅ〜む。まさかこんなに緊張する日がくるなんてねぇ？」
いきなりキスしたのは悪かったがぁ…
話を聞いて貰えるだろうかぁ。
ボ「こうしててもしょうがないねぇ。行ってみるかぁ」
カランカラン
と鳴るベル
チラッとこっちを見たAは眉間にシワを寄せて目を逸らしちまったぁ。
ボ「あぁ〜。A？」
「…」
ボ「おぉ〜い。少し話に来たんだがぁ、聞いてくれるかぁい？」
『本のご購入以外のお話はお断りしています。』
ボ「商売は真面目にするんだねぇ？」
『御用がないのでしたらお引取りを。』
困ったねぇ〜？
かなり怒ってるみたいだぁ…
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作者名：あつやき玉子 | 作成日時：2022年8月4日 15時
